「10代のころはネガティブ全開で。最近やっと少しずつ、自信がついてきたところです」
そう話すのは、現在、ドラマ『泣くな、はらちゃん』(日本テレビ系・土曜21時)でマキヒロ役を熱演中の賀来賢人(23)。彼は小学校から高校まで、一貫教育の男子校で育った。朗らかに楽しくフラフラと、狭い世界で生きていたと言う。
「17歳で仕事を始めたときに、一気に自信を喪失しました。それまで夢も悩みもなく、ただバカやって生きてきたのが、外の世界に出たら何もできなくて。そこから『人見知り』になってしまいました。さらに、その後入学した大学で、友達がひとりもできなかったんです。だから『学校でひとりぼっち』とか『ひとりで帰宅』とか、すべて初体験!話しかけてみても、今までのリズムと違うんです」
賀来は当時のことをそう振り返り、「学校に女子がいるというのも、気が気じゃなかったですし」と笑う。10代後半で、一度ゼロになった自信。彼が再び自信を取り戻せたのは、自信喪失のきっかけともなった、俳優仕事のおかげだった。
「この1年で、初舞台から続けて4本、舞台をやったんです。おかげで芝居の基礎というか、『伝える』ことに集中する日々を濃く経験できました。舞台は毎回緊張する分、開放感もハンパない。おかげで自信がついて、少しラクになってきました。人見知りはまだ、治りませんけど」
そんな彼の、理想の恋愛とは。
「年上は、好きです。『僕のことをちゃんと見てくれているな』と感じられるとうれしくて。ウラで転がしてくれる女性が、いちばん素敵に見えますね」
”年下の彼”として完璧な回答が、賀来賢人にはなんだかとてもよく似合った。