「今年で40歳になるという節目の年ですが、僕のなかでは特に区切りとは考えていないんです。デビュー以来、ずっと同じ感覚で走ってきましたから。ただ、若ければ若いほど失敗はできるし、年を追うごとにそれがだんだん恥ずかしくなってくる。でもそこで失敗を恐れず、前向きにいろんな役に挑戦していかなければならないと思っています」
そう語るのは、反町隆史(39)。俳優デビューから19年、さまざまな役どころに挑戦してきた彼が今回挑むのは、2月15日に放送される堂場瞬一原作のスペシャルドラマ『逸脱』(フジテレビ系)だ。彼はこのドラマのなかで、過去のトラウマから“最高の刑事”をめざすようになった主人公・澤村慶司を熱演している。
そんな反町だが、プライベートでは小学生と幼稚園児の娘を持つ2女のパパだ。両親がともに役者という反町家には、独自のルールがあるという。言葉を選びながら反町は次のように話す。
「僕や妻の仕事が役者だということは、理解はしているみたいですが、私たちからはあえてそういったことは伝えないようにしています。特に、僕から出演作品を見せることはないですね。すごく難しいところではありますが、僕としては父親の仕事については今はまだあまり知らなくてもいいかなと思っています。だから、僕は娘たちの前では台本は開きません」
父親として、役者として、多忙な日々を送る反町。そんななかで、彼が心がけていることがあるという。
「今回、僕が演じる澤村は、どこまでも変わらない人物です。木の年輪もそうですが、成長しても内側にはこれまでの自分が詰まっているでしょ?そこは僕も同じだし、これからもそうあり続けたいと思っていますね」
“不惑”を前にして、反町は迷いなく前へ突き進み続けているーー。