9月2日、映画『許されざる者』(9月13日公開)のジャパン・プレミアが都内で行われ、主演の渡辺謙(53)、共演の佐藤浩市(52)らキャスト陣と李相日監督が登壇した。

 同作はクリント・イーストウッド監督・主演『許されざる者』(1992年)の日本版リメイクで、1880年の北海道が舞台。かつて“人斬り十兵衛”と恐れられていた釜田十兵衛(渡辺)が、恐怖政治を敷く警察署長(佐藤)に立ち向かっていく。

 渡辺は「ここにいる多くのキャスト、スタッフ、そして李相日監督が魂を込めた映画です」と挨拶。「見ていただいたら何かを感じてもらえる、強い映画になりました」と力強くアピールした。
 
 いっぽう、悪役を演じた佐藤は「李監督とは3本目の作品ですが、(注文が)本当にしつこいです」と苦笑。それでも「俳優はそんな監督を待っている」と信頼を寄せた。

 『硫黄島からの手紙』(2006年)の撮影時、イーストウッド監督からオリジナル版『許されざる者』のエピソードを聞いたという渡辺。「監督は『こんなに暗い映画を一生懸命撮って、誰が見てくれるんだろうと思って撮っていたね』と話してくれた。僕らからすれば神様のような彼が、同じように悩みながら撮影している姿に深く感動した」と話した。

 (撮影/江口明裕)

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