隔週連載〈中山秀征の語り合いたい人〉、今回は極楽とんぼの加藤浩次(45)。そのパパの顔を語ってくれた。
中山「子どもたちと遊ぶ時間はあるの?」
加藤「ウチの子どもは中1の長女、小4の長男、小2の次女の3人ですけど、僕はそんなイクメン的なことしてないですよ。月に1度くらい、家族で外食するくらいですかね」
中山「『加藤浩次流・子育て法』っていうのは?『加藤家・家訓』的な決まり事とかさ」
加藤「もう女の子はかわいくてしょうがないですからね〜。でも怒るときは怒りますよ。特に真ん中の長男には厳しいかもしれないですね。悪さをしたら『なんだよ、こんにゃろう〜!』って言っちゃいますからね。先日もありましたよ。長男は電車で小学校に通ってるんですけど、どっかで知恵をつけて、こっそりPASUMOでジュースを買ってたんですね。チャージの回数が多いので、嫁が気づいて明細を取り寄せてみてみたら、判明して。『ママにジュース買っていいか聞いてるならいいけど、勝手に買ってるなら、オマエはパパのお金を盗んでるってことだからな。今から警察呼ぶから待っとけ!』って叱ったら、ウワーッて泣き崩れて。人生終わった!って感じで、がっくり肩を落としてましたね(笑)」
中山「『終わった』って(笑)。身に染みたんだろうね。パパが怒ったら子どもはすぐに言うことを聞くというのは、ママにとってはうれしいことだよね」
加藤「嘘をついたり、黙って内緒で悪いことをしたら、なぁなぁにはしないで徹底的に怒ります。パパは怒ったら怖いと子どもたちもわかってますし、何かあったら嫁に『言って』って頼まれますからね」
中山「逆にさ、子どもがいることによって、学ぶことや気づかされることも多くない?
加藤「よくありますよ。ご飯のとき『ひじ、つくなよ』って子どもに言う割には、自分が飲んでるときに無意識にひじをついていて『あぁ……』って気づきますもん。子どもがいるからこそ、人として変なことはできなくなりました。でも、僕はイクメンではないですよ。そんな大した人間じゃねーよ、俺がなにをそんなに偉そうなこと言ってるんだって思っちゃいますもん。語弊があるかもしれませんけど、『しょせん俺のガキだろ。高望みしても、ねぇ……』と思っているので、子どもは法に触れなきゃ、どうなってもいいですよ」