「未知子への共感は……ない。だって、ありえないもん(笑)。私だったら『失敗しないので』とか言わないし。まあ、楽しい人間だなと思います」

 そう語るのは、「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日系・木曜21時〜)の新シリーズが好調なスタートを切り、おなじみのセリフもますます力を帯びている、主演の米倉涼子(39)。30代最後の年。今の自分をありのままに受け入れ、正直に生きている姿は、とてもすがすがしい。

「年は取るものだし、ハリがなくなったりするのは否めないです。いや、キレイではいたいですよ。ゆっくり年を重ねていってるね、という感じがいいなと思うから、それなりのトレーニングはしなきゃね。でも、あまり窮屈な生活はしたくないし、それだけでキレイになれるとは思っていないので」

 外見より内面磨きが大事?

「内面って、どうやって磨くんですか?(笑)。友達と遊ぶ、おいしいものを食べる、そんなふうに楽しむことなんじゃないのかなあ」

 芸能生活も20年をすぎ、女優としてはどこへ向かっていくのか。

「そういうの、一生決めないようにしようと思って。演技の仕事を始めたのが20代の中盤だったから、学生生活とかちょっとした青春みたいなものは普通の人と同じように過ごしてきたんですよ。自分を特別だとか思っていないので、すごく楽チンなんです。ドラマに出ているだけで、一人の人間としては有名になるほどでもなくて。だから、普通に、平凡に暮らしていたいです。流れに身をまかせるタイプでいこうと思っています」

 キリッとしたスタイルや言動は、ドラマの役柄ともリンクして彼女を男勝りな人物像に見せるが、そのじつ、とてもナチュラルで柔らかな女性だった。

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