「朝、テレビのワイドショーでニュースを見て驚きました。会社に着いてから、インターネットでも確認しましたが、正直どうしてこんなことになったのかと……」
声からは、困惑とそして怒りがにじみ出ていた。本誌が元フィギュアスケート選手・南里康晴(29)の父を取材したのは、安藤美姫(26)がインスタグラムで、ハビエル・フェルナンデス選手(23)との“結婚宣言”をした翌日の11月27日のことだった。
「私には話しにくいということだったのかもしれませんが、彼女のことで息子から相談されたことはありませんでした。(父親探し騒動の中、無言を貫いたのは)やっぱり(彼女を)守ってやらにゃならんという気持ちがあったんだと思います」
安藤は長女の父親の名前をいまだに明かしていない。’13年5月には写真週刊誌が安藤と南里の同棲生活を報じていたため、安藤がその年の7月に出産したことをテレビで告白すると、“父親候補”としてまっさきに南里の名前が挙がった。その後、彼はこう語っていたという。
「来年(‘14年)になれば、僕らは結婚するんだ。彼女とはそういう約束になっている」
だが、今年になって安藤が選んだのは“スペインの貴公子”との未来だった。“息子は彼女に利用されていた”――。そんな怒りとやるせなさからだろう、博多弁もろだしになる父が何度も口にする言葉があった。それは“卑怯”という言葉だ。
「“父親は誰か?”と、いろいろ報道があって、息子もそのたびに巻き込まれて……。何で安藤さんはDNA鑑定でもなんでもやって、父親が誰かはっきりさせなかったんやろう。
何にも言わんで逃げとうけん、卑怯やんて、あの娘は!息子も、自分の子供じゃなくて、他人の子をかばっていたとしたら、『なんでや』と思うだろうと思いますよ」
11月26日に公開された安藤とハビエルのツーショット写真は笑顔と希望にあふれている。だがその陰には元恋人の傷心があった。