周囲の女性があまりに有名なため「ダイアナの息子」「キャサリン妃の夫」と呼ばれてしまう、英国のケンブリッジ公爵・ウィリアム王子(32)。今回、初来日となるウィリアム王子だが、第2子を妊娠中のキャサリン妃は同行せず。
そんなウィリアム王子とはどんな人物なのか?そこで、ロンドン留学を経験し、「英国王室・キャサリンウオッチャー」として知られる、にしぐち瑞穂さんが解説。初来日を前に、彼の人となりをおさらいしよう!
【王子の名の前につく「ケンブリッジ公」って何?】
「父のウェセックス伯爵・チャールズ皇太子の家から、結婚を機に新たにケンブリッジ家を作ったということです。一家の居住地は、ロンドンのケンジントン宮殿と、ノーフォーク地方(イングランド東部)にあるカントリーハウス。公務でこの2つを使い分けています」(にしぐちさん・以下同)
ちなみに、英国の王室担当ジャーナリストたちは「王室には、亡きダイアナ元妃のように人気とカリスマ性のある人が必要だ。ウィリアム王子はその条件を満たしている」と、王子の素質を高く評価している。
【ふだんはどんな仕事をしているの?】
「ひとことでいうと、チャリティです。英国のように階級社会は、おカネのある人が人のために何かする、というのが、王室の仕事としてもっとも重要なんです。パーティの開催や出席の機会も多いですが、そこでもかなりのおカネが動き、それらはすべてチャリティに使われます」
また、王子は’13年に除隊するまで、空軍のヘリのパイロットを務めていた。’15年春からは民間ヘリ会社の社員となり、救急ヘリの副操縦士としての活動を開始する。公務は続けるが、当面は操縦士の仕事に重点を置くことになるという。
【キャサリン妃との結婚生活の様子は?】
「ケンブリッジ家には、執事とされる人はいません。王子は派手なことが嫌いで、私たちと同じ感覚を持って生活したいと思っていますから、最低限の人たちしかまわりにはいないんです。2人とも負けん気が強いので、トランプなどが原因で、本気でケンカすることもあるとか。」
王子のそばに常駐する人は5人。リーダーを務める「相談役」と、王子が10代からいっしょにいるという軍事関係出身の人物、さらにその下に個人秘書と広報担当たちだ。
【髪が薄くなったのは、いつから?】
「英国の主要な王族の多くは、20代から髪が薄くなる傾向があります。一般人はスキンヘッドにする人もいますが、薄毛にあまりネガティブな印象がなく、自然にまかせる人も多いです。王子もキャサリン妃に『僕も髪を剃りたいんだけど、どう思う?』と言ったら、キャサリン妃は『そのままのほうがセクシーだし、ロイヤルっぽいわよ』と説得したそうです」
長男・ジョージ王子誕生の際、ウィリアム王子は「彼は僕より髪が多い。神様に感謝するよ」とジョークを飛ばした。王子の“ハゲネタ”は本人公認なのだ。
未来の国王なのに、なんだかとってもフレンドリーなウィリアム王子。日本ではどんな一面を見せてくれるのか、目が離せない!