「一子ちゃんは、東京好きで、おませさんで、強気で。私はどちらかというと、一子ちゃんみたいなコにくっついて回るようなタイプだったので、最初は『どうしよう……私、全部持ってない』って思ってたんです」

 そう語るのは、NHK連続テレビ小説『まれ』でヒロイン・希の幼なじみ、蔵本一子を演じる清水富美加(20)。役柄同様、よくしゃべり、よく笑い、物おじしない性格なのかと思いきや。

「地味に地味に、って性格で。一子ちゃんみたいに『うちがいちばんオシャレやさけ、みんなが見てないのはおかしいわ!』って言えるくらいの自信がほしいんですよ(笑)」

 そんな彼女が、『まれ』の撮影現場をレポートしてくれた。

【土屋太鳳ちゃんは「希」そのまんま】
「若いコチームで能登の千枚田のライトアップを見に行ったら、星がすっごくキレイな日で。突然、流れ星が通ったんですよ。みんなもう、修学旅行みたいにキャッキャして。でも、太鳳ちゃんだけは、『明日もみんなの撮影が順調に進みますように』ってお願いしていて、『あっ、希や!めちゃくちゃいいコやなあ』って思いました」

【門脇麦ちゃんに甘えちゃいます】
「麦ちゃんみたいに言いたいことを言えるコが、一子ちゃんを演じたらうまいんだろうなあ、どうしようって思ってたんです。そうしたら、麦ちゃんが『逆に、富美加ちゃんがやるから、キツくなりすぎなくて、すごくいいと思う』と言ってくれて。ちょっと自信を持って撮影にのぞめました。本当に優しくしてくれるんで、甘えちゃいます」

【鈴木砂羽さん、カッコイイ!】
「砂羽さんは監督と入念に話す方で、『ここで電話していて、なんで、わざわざそっちに行くの?自然さを求めているのよ』っておっしゃっていたのがすごく印象的で。実際、『そうですね、やめましょう』ってなることもあるので、監督に掛け合うことも大事だし、何が自然かって考えなきゃいけない。何でもハイ、ハイって言うだけじゃダメだなって、とても勉強になりました。女優さんてカッコいいです!ってミーハーみたい(笑)」

 最後に能登弁でアピールしてほしいとお願いすると、「ほんなこと急に言われても、できるかわからんげ」と、見せた柔和な笑顔がとてもチャーミングだった。

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