昨年末に“紅白”初出場を果たした人気バンド『ゲスの極み乙女。』のボーカル・川谷絵音(27)との“不倫交際”が『週刊文春』で報じられた、ベッキー(31)。公式サイトによれば、ベッキーは現在10本のCMに出演しているという。6日夜の謝罪会見は、質問を一切認めない、ベッキーが一方的にコメントを発表するだけのものだった。
この会見自体が、ファン向けではなく、CMスポンサー対策だと指摘するのは、芸能リポーターの城下尊之さんだ。
「ベッキーは、所属事務所・サンミュージックの稼ぎ頭です。CM出演のほかに、テレビ番組のレギュラーも10本ほど抱える超売れっ子。あの日、彼女はオフだったそうですが、1日でも延ばすとそのぶん傷が深くなると判断した事務所が彼女を呼び出し、急遽、釈明会見を開いたと聞いています」
そして、「ベッキーは単なる“稼ぎ頭”ではなかった」と言うのは、ワイドショーの芸能担当デスクだ。
「’09年、事務所の先輩だった酒井法子(44)が、覚せい剤所持・使用で逮捕されるという事件が起きました。そのとき、彼女のCM契約がすべてキャンセルになったサンミュージックは億単位の違約金を支払ったといいます。その後、獅子奮迅の活躍で穴を埋めたのがベッキーだったんです。騒動後には事務所が所属タレントを集め、講習会も開きました。もちろん、ベッキーも受けたはずです。なのに、今回の“不倫騒動”で再び事務所に多額の損害が発生するという皮肉な状況になってしまったんです」
広告代理店関係者は、のりピー騒動以上の莫大な“CM違約金”が発生するだろうと話す。
「いま、CM出演契約をタレントと結ぶ際は、ものすごく分厚い契約書を交わすんです。その中には、“不貞行為”を含め、“絶対にやってはならない行為”が細かく定められています。こうしたタブーを犯したタレントの違約金は、もらった金額の“倍返し”が普通。ベッキーさんの場合、1本のギャラが2千万円ほどなので、CMが打ち切られると1本4千万円の違約金が発生する可能性があるということ。10本すべて打ち切られれば、違約金が合計4億円になる計算です」
会見翌日には、早速1社がベッキー出演CMの打ち切りを決定。この流れは今後も止まりそうにないという。
「今回、スポンサー各社はカンカンに怒ってますよ。あの謝罪会見は、なんの効果もなかったどころか、あれを見てテレビ局に『ベッキーが出てるウチのCMを他のものに差し替えてほしい』と連絡した社もありました。様子見のスポンサーもありますが、コンビニ大手や生命保険会社などが、今回の騒動を受け、CM打ち切りを検討している状況です」(前出の広告代理店関係者)
タレントとしてのイメージ低下を考えれば、代償はCM違約金の4億円どころかその何倍にも及びそうだ。すべてを失ったベッキー。“ゲス男”相手の火遊びの代償は大きすぎた――。