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「海老蔵さん(38)が、この8月から9月にかけて松竹から長期休暇をとることが了承されたそうです。彼の歌舞伎公演の合間には稽古やドラマの収録などがあり、通常だと1年のうち休みが取れるのは数日しかありません。異例中の異例のことです」(歌舞伎関係者)

 

7月初旬、午後3時過ぎに『七月大歌舞伎』が行われている歌舞伎座の周りをジョギングする市川海老蔵(38)の姿があった。妻・麻央(33)に進行性の乳がんが見つかったのは、14年10月。闘病中の麻央を海老蔵が献身的に支えてきた。

 

「昨年11月ごろから、海老蔵さんは『長めのお休みをいただき、家族旅行するのが私の望み』とごく一部の松竹幹部に麻央さんの病状を打ち明け、スケジュール調整を頼んでいました。それがやっと叶い、38日間の休みが取れることになったのです」(別の歌舞伎関係者)

 

多忙な合間を縫って、家族4人ですごせる時間を作った海老蔵。それは闘病を続ける麻央にとって、夫からの最大のプレゼントになる――。海老蔵は3日に勧玄くんと『おしゃれイズム』(日本テレビ系)に出演していたが、ここでも麻央に対する深い愛情がうかがい知れるようなやり取りを披露していた。

 

「番組が収録されたのは、海老蔵さんが麻央さんのがん闘病を告白した会見の翌日6月10日でした。この日、麻央さんは病院から一時帰宅していましたが、スタジオには同行できませんでした。6月13日に再入院して治療することが決まっていたのです。そこで海老蔵さんは、麻央さんが『行きたい!』という自宅近くの焼き肉店や、フカヒレで有名な中華料理店に連れて行ってあげて、2人だけの時間を大切にしたようです」(歌舞伎関係者)

 

再入院したという麻央は旅行に行けるほど回復したのか。海老蔵の後援者がこう話す。

 

「麻央さんは、フランス南部にある温泉地に行きたがっていたようです。ただ、長時間のフライトや医療施設の問題で、国内の旅行に変更されました」

 

これまでも海老蔵夫婦は、がんを克服するために懸命の治療を続けてきた。麻央の抗がん剤治療について、東京・複十字病院の乳腺センター長の武田泰隆医師がこう語った。

 

「麻央さんは手術をまだ受けていないそうですが、一般的に、その場合は術前抗がん剤治療を半年間行って、1カ月ぐらいかけて効果をチェックします。そうして次のステップとして、手術するか再度の抗がん剤治療にするかが決められるのです。つらい治療を再び始める前の体もひと息ついている時期に『旅行に行きたい!』という方も多いです」

 

今回、麻央との家族旅行は、8月半ばから9月半ばの間で考えられているという。

 

「最終的には家族が大好きな伊豆の温泉旅館に決めたそうです。亡父の團十郎さんや先代の祖父も利用した“隠れ家”のような旅館。なんといっても2人の新婚旅行が温泉でしたからね。歌舞伎の『勧進帳』の舞台・安宅の関に近い石川県の温泉旅館で、夫婦にとって忘れがたい思い出となったはずです。海老蔵さんが今回、麻央さんのための旅を温泉にしたのも新婚当時の気持ちを蘇らせてあげたかったからかもしれせんね」(前出・後援者)

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