「今日も朝5時半に起きました。皿洗いや弁当の用意をしたり、子どもたちを学校に送り出して、銀行に振り込みに行ったり……。仕事を再開しても、6月中の生活リズムはそのまま続いているんですよ(笑)」
そう語るのは、6月6日の第5子・絢斗くんの誕生をきっかけに、1カ月間“育児休業”していたタレントのつるの剛士(41)。育休を終え、そのパパ奮闘を本誌に初めて明かしてくれた。6年前も第4子・いろちゃんが生まれたとき育児休業しているつるの。’10年、“イクメン”という言葉の流行語大賞受賞者でもある。
「でも、自分では特別なことをしている意識はないんです。ぼくは実家も4人きょうだいの大家族でした。思春期のころから、うちの親父からは『家族のバランスが崩れると、仕事にも支障が起きるから、何よりも家庭を優先させること』と言われ続けていたんです」
2度目の育児休業であらためて感じたのは、あくまで“休業”であって“休暇”ではないということ。
「休暇のようなのんびりした時間はまったくなかった(笑)。家事に追われた怒濤の1カ月。最大の目標は、ママが生まれたばかりの赤ちゃんに100%向き合えるように『絶対に水場に立たせない』ことでした。ちゃんと達成しましたよ!」
早朝5時30分。“戦闘服”であるエプロンを身に着けることから、一日が始まる。
「まずは、上から12歳、10歳、9歳、6歳の子どもたちの朝食と、弁当作りです。そんなに手間のかかることはできず、弁当は晩ご飯の残り物を使っていました」
弁当を作ったあとは、洗濯、ゴミ出し。子どもを学校に送り出しても、洗濯機はまわり続ける。外出中に雨が降って洗濯物がぬれてしまうショック、念のために部屋に取り込んだのに晴れてしまった悔しさも味わったとか。
「白い体操着を洗ってたら、色移りだったのか、なぜかピンク色に染まってしまったんですよ!そのツイッターを見たママたちが《漂白剤で落ちますよ》と教えてくれました。応援してくれていたママたちには、本当に感謝です」
ようやく一息つける自分の時間は、午前11時から。その後、こどもたちが帰ってくる時間までに買い物をすませ、エプロンを脱ぐのは、晩ご飯を作り、子どもたちを寝かせたあとだった。
この1カ月を通して、感じたことは“ママ”への感謝だ。
「この1カ月大変でした。でも、本当にすごいのはママたちですよ!炊事、洗濯、育児……、この繰り返しを1年365日、休まず毎日続けるんですから。それぞれ家庭の事情が異なると思うので『育休をとりましょう』と声高に叫ぶつもりはありません。でも、できるときにパパたちにも挑戦してみてほしいです。苦労を知れば、奥さんに心から感謝できます。そうすれば奥さんも上機嫌になって、家庭も円満になりますよ(笑)」