「スタジオでは何もなかったように淡々と撮影が行われていました」(テレビ局関係者)
8月24日、都内のスタジオで「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の収録が行われていた。解散発表以来、メンバー5人が顔を合わせるのは初めて。草なぎ剛(42)を乗せた車が到着すると、木村拓哉(43)、稲垣吾郎(42)、香取慎吾(39)中居正広(44)が次々スタジオ入りしていく。だがその表情はいずれも険しく、現場は物々しい空気に包まれていたという。
「わだかまりが何もないなんてありえないじゃないですか。でもメンバーたちは文句を言わず、黙々と仕事をこなすんです。いっぽうでは本番以外だと言葉を交わさないし、目も合わせようとしない。その表情には、消すことのできない心労のあとが見えました」(前出・テレビ局関係者)
誰が悪いのでもない。だからこそ、彼らには感情で抑えることしかできなかったのだろう。だが、その“抑制”こそが彼らを苦しめているのかもしれないと音楽関係者は語る。
「SMAPは、嵐のように仲良しグループとしてやってきたわけではありません。過去に木村さんがラジオ番組でも語っていましたが、ときには殴り合いの喧嘩をしてでもお互いの思いを伝え合い、成長してきたグループでした。でも裏を返せばそうしたぶつかり合いは、メンバー同士の絆があってこそできたことだったんです」
殴り合えていた頃のほうがよかった。もの言わぬ収録には、そんな5人の“懊悩”が見え隠れしていた。
「『年末まで大丈夫なのか?』という声もあるようですが、『12月31日までは』というラインがあるからこそ、彼らは過酷な状況でもやっていけているのでは。つまりプロ意識の高い彼らの『最後までやり通す!』という共通認識が、今の5人を支えているのだと思います。とはいえ、解散まではまだ時間がある。メンバーにとって“ギリギリの崖っぷち状態”はさぞ辛いものとなるでしょう。そして年明け以降も心配です。張り詰めていた糸が切れるかのように、メンバーたちの心が折れてしまうのではないか。周囲からはそんな声があがっています」(前出・テレビ局関係者)
解散まで3カ月。彼らは最後に輝きと笑顔を取り戻すことができるのか――。