(写真:アフロ)
「韓国の大型書店では今、SHIHOさんの本が平積みになって売られています。発売は今年6月ですが、即重版がかかってベストセラーになっているんです。それほど、彼女の存在が韓国女性たちから大きな注目を集めているんです」(韓国在住ライター)
モデルのSHIHO(41)といえば、17歳でモデルデビュー。33歳のとき、格闘家の秋山成勲(42)と結婚。’11年に長女・紗蘭ちゃん(6)に恵まれている。そんな彼女がなぜ韓国女性たちの憧れの存在に?
「きっかけは、’13年9月から韓国のバラエティ番組『スーパーマンが帰ってきた』に、一家で出演したことです。夫の秋山さんは在日韓国人4世だったこともあり、韓国でも有名な存在。番組では秋山一家に密着して、親子の素顔が紹介されたんです」(前出・ライター)
一家のおかげで、『スーパーマン〜』は平均視聴率は20%を超える人気番組に成長。番組は昨年で終了したものの、一家は今年8月から新しいリアリティ番組『チュブリー家が来た』にも出演しており、家族でモンゴルに行った際の暮らしぶりがまた注目を集めているという。
「SHIHOさんが注目されるにつれて、彼女が実践しているヨガや美容法がマスコミで取り上げられるようになりました。“40歳で子どもがいてもこれだけ輝けるんだ”と、昨年の後半ぐらいからますます人気が高まってきています。SHIHOブームは1年たった今でも続いており、テレビでの彼女の口グセ『すごいね〜』を、日本語でもまねする女性も多いですね。独特の甲高い声もかわいいと評判です」(前出・ライター)
韓国では美容法といえば皮膚科に行き、レーザーでシミ取りをしたり、果ては整形までして“お金をかける”のが主流となっているがーー。
「彼女は自分自身で肌のケアをしていて、韓国女性たちにとって、それは『私でもできるんだ』という“コロンブスの卵”だったんです。韓国女性に意識改革を起こしたと言ってもいいかもしれません」(前出・ライター)
だが、“美の方法”に注目されるだけなら、いくらでもほかの有名人もいる。彼女が韓国で成功したのには、かの国のお国柄に合った“ある理由”があった。
「彼女の美貌やライフスタイル以上に大きく注目を集めたのは、彼女が夫に“私はこう思う”としっかり意見を主張していたことなんです。密着番組で、秋山さんとSHIHOさんが紗蘭ちゃんの教育方針を語り合う場面がありました。韓国は今も儒教社会で、とくに子どもについては妻は夫の言いなりだったり、保守的なところがあるんです。ところがSHIHOさんは、決してキツイ調子ではなく、明るく前向きに夫に自分の意見をぶつけていました。その姿が韓国の若いママたちに新鮮に映ったようで、“私も彼女みたいになりたい!”と支持を集めたんです」(前出・ライター)
韓国在住のジャーナリストは次のように語る。
「現在、スポーツウエアブランド『STL』の’17年モデルと、ランジェリーブランド『シャンティ』のモデルを昨年から引き続きやっていますね。これらは1年契約でギャラは年間4,000〜5,000万円ほど。すでに韓国芸能界では中堅以上のクラスです。ほかにファッション誌のグラビアにも登場しており、現在発売中の人気婦人誌『女性中央』10月号でも表紙を飾っていますよ」
今後、彼女は韓国に拠点を移し、さらに活動の場を広げていくのだろうか。韓国芸能プロダクション関係者はこう話す。
「じつは、それはちょっと難しいともいわれてますね。彼女の好感度は間違いなく高いのですが、今後、テレビを中心とした韓国芸能界をメインに活動するとなると、彼女が日本人であることが反発を買う恐れがあるんです。単発のバラエティ番組などへの出演は大丈夫ですが、テレビCMとなると、二の足を踏むスポンサーが出てこないとも限りません」
いっぽう、SHIHO自身も韓国に行きっぱなしというわけでもないようだ。
「現在、秋山一家は日本に生活の軸足を置いて、都内のマンションで暮らしています。韓国には仕事が入ったときだけ行っているそうです。娘の紗蘭ちゃんは来年小学校。いまは韓国語と英語、さらに美術や体操、ピアノまでと勉強漬けです。SHIHOさんも母親としてつきっきりですから、忙しい毎日を送っていますよ」(プロダクション関係者)
韓国で“外国人タレント”として大ブームを起こした彼女に、当分はゆっくりするヒマはなさそうだ。