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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(26)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【有名な心霊トンネルまでドライブしに行ってきました】

 

今度、心霊スポットをめぐるロケに参加するのですが、スタッフさんから送られてきた目的地は、どこも行ったことがない場所ばかり。そこで、下見もかねてドライブしに行くことにしました。

 

向かったのは、千葉県のとある廃ホテル。どんな霊がいるのかわくわくしていたんですが、僕にはまったく何も感じられませんでした。一応、周りをぐるっと一周してみたものの、結局何も起こらずじまい。

 

ただその道のりで、無人販売の八百屋さんを発見して。今どきめずらしいから、写真でも撮っておこうかとスマホを構えたんですよ。そうしたら、下からぬうっとおじいさんが現れて。「買わないなら撮るな」と。結局、大根を買わされました(笑)。

 

もう1カ所向かったのは、そこからほど近い山の中腹のトンネル。田舎の山道だからか、昼間だというのに周囲にはまったく人の気配はありませんでした。

 

まずは、トンネルの入口から終わりまで、速度を落として進んでいきます。が、とくに何も起こらないまま、道路へと抜けてしまいました。

 

そこで、今度はUターンしてもと来た道を戻っていくことに。しかしまた何も起こらなくて。後部座席からも「結局、何もなかったね」と言われてしまいました。

 

まあ、僕、ひとりで車に乗ってたんですけどね。若い女の人の声だったんで、はからずもドライブデートになってラッキーでした(笑)。

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