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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(26)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【夢の中に出てくる僕の幸運の女神】

 

大学に入学したころから、夢の中に何度も同じ女の人が出てくるようになりました。

 

朝起きると、夢の内容自体はすっかり忘れてしまうのですが、その人の顔だけははっきり覚えていて。20代なかばくらいの、とてもキレイな人なんです。

 

しかも、その人の夢を見た日はいろいろラッキーなことが起こるので、僕にとっては幸運の女神のような存在でした。

 

つい先日もその人の夢を見たのですが、めずらしく話した内容を覚えていて。彼女に「もう会えないね」と言われてしまったんですが、不思議と悲しい気持ちはなく「それじゃあ今日が最後のラッキーデーか」と納得した気持ちで目が覚めました。

 

その日はちょうど若手のライブがあったのですが、幸運の女神のおかげで僕の調子は絶好調。ライブも大成功で、最後のラッキーデーを満喫できました。いい気持ちのままライブ会場を後にすると、出待ちのお客さんたちの中に見覚えのある顔を見つけました。

 

なんと、夢の中の女の人が、そこに立っていたんです。びっくりして思わず凝視してしまったんですが、彼女は口パクで「お疲れさまでした」とつぶやくと、そのまま夜の街に消えていきました。

 

きっと現実の世界で会いに行くから、夢ではもう会えないということだったのかなと。もしかしたら彼女は僕の守護霊的な存在だったのかもしれません。

 

 

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