image

「僕らから踊りをとったら何が残るんだ、と思うんですよね。僕らは踊らないとみんなみたいにやっていけない。体力問題はありますが、頭の中はデビュー当時からずっと同じなので(笑)」

 

そう語るのは、隔週連載『中山秀征の語り合いたい人』第62回のゲスト・V6の坂本昌行さん(44)。V6のリーダーであり、ミュージカルや番組の料理コーナーで活躍。ジャニーズJr.時代の下積みや社会人経験からか、中山と顔を合わせると「中丸(雄一)がいつもお世話になっています」と大人のあいさつを。そんな2人のトーク、スタートです!

 

中山「デビューが決まったのは24歳のときですね。うれしかったんじゃないですか?でも、当時で考えると、遅咲きですよね」

 

坂本「10代だったら勢いでいけたのかもしれないですけど、僕は挫折や就職などいろいろ経験していたので。トニセンは、長野(博)も井ノ原(快彦)も、付き人経験があるんですよ」

 

中山「3人とも付き人を。堅いですね」

 

坂本「塩昆布みたいなものです。いいダシは出るけど、なかなかメインになれない(笑)」

 

中山「最年少の岡田(准一)くんが当時14歳。年の離れた若いチームのカミセンとは感覚が違うんじゃないですか」

 

坂本「僕らより、カミセンのほうがつらかったと思います」

 

中山「厳しくされたんですか」

 

坂本「礼儀やあいさつもそうですし、やるべきことは、しっかりやっていこうと。当時は6人でドラマをやっていたので、セリフだけは必ず覚えていくように、みんな眠い中、合宿所でセリフ合わせをしたりとか」

 

中山「子供たちはもう眠いでしょ」

 

坂本「しかも、僕は終わったらビールを飲んで、下3人を並べて『お前ら何やってんだ』と、説教たれてました(笑)」

 

中山「いろいろ注意をしたんだよね」

 

坂本「酔っていたので、何回も同じことを言っていたみたいです(笑)。番組で当時のことを聞かれた森田(剛)が『いつかこいつをやってやろうって思ってました』と」

 

中山「世代の違いは、想像以上だったと。そこから昨年デビュー20周を迎えられて。グループとして危機のようなことは?」

 

坂本「長年やっていると、もちろんいいときも、悪いときもありますし。そういうときは、メンバーだけで集まって話し合うことも。ふだんはまったくベタベタしないですが(笑)、20周年に向けては、メンバーとの濃密な関係、時間を過ごしました」

 

中山「いい20年目を迎えられたんですね。では、V6の強みというと?」

 

坂本「みんな踊りが好きで、ライブが好きなので、その瞬間はベクトルがひとつになりますね。アクロバットのときには、打ち合わせなしでアイコンタクトが始まるんですよ。不思議なことに、みんな必ず」

 

中山「今後のV6について考えることは?」

 

坂本「20年までは変化しながら頑張ってやってきた結果、みなさんに祝っていただけましたが、ここからキープしていくことが大変だと思うんです。なので、20年積み上げてきたものを一年、一年、しっかり出していくことを大事にしたいです。その結果、30年を迎えられたら、という感じで。20周年のときもそんな感じだったんですよね。周りから言われて初めて、20年ってすごいんだなって思いました」

関連カテゴリー:
関連タグ: