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「ニューヨークで個展を開くのが、目標。そのためにもどんどん描きます」

 

国広富之個展『聖なる次元への眼差し』(東京「ギャラリーむらうち」・10月22日まで)会場で、自信作《縁日》を前に、そう話す俳優・国広富之(64)。京都生まれの国広は、大学を卒業後、俳優養成所に入って1年目にドラマ『岸辺のアルバム』出演でブレーク。

 

順風満帆のスタートを切った役者人生と並行して、28歳から続けていたのが、“絵を描くこと”だった。

 

「とにかく忙しくても絵は描き続けてきました」(国広・以下同)

 

これまで描き上げた作品数は膨大で、開催中の個展でも75点を展示。

 

「一昨年母が、去年父が他界してから、心が大きく変化したように感じます。人生の悲喜こもごもが、発酵して、燃焼して、絵になるんです。去年からは抽象画ばかり描くようになりました。何かがきっかけでまた変わるかもしれないけれど」

 

1枚あたりの制作期間は2カ月。「常に5枚くらい並べて描いています」と国広は語る。今後も、俳優と画家、二足のわらじ。

 

「俳優も面白いし、画家も面白いんです」

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