今年始めの不倫報道で活動自粛を余儀なくされていたタレントのベッキーさん(32)が18日、妹との仲睦まじいツーショットをInstagramに公開して話題を呼んでいます。
何がそんなに話題なのかというと、9月末に新聞広告で背中ヌードを披露していた彼女が、今度は姉妹でセミヌード(に見える)アングルでの写真を公開したからです。うりふたつの美人姉妹の顔がアーティスティックに並んでいるとあって、見た人もついリアクションを取らずにはいられないのでしょう。ひき込まれそうな瞳は、集まるとなお魅力的に見えるものです。
そんな“脱ぎ芸”で復帰の糸口をさぐっている彼女ですが、ふと気になることがあります。それは「裸一貫の再起」というのは、芸能界において本当にプラスになるのかということです。
振り返れば今まで、数多くの女優やタレントがヌードをいろんな形で披露してきました。ある人はセクシー女優に転身し、ある人は映画で迫真の演技とともに裸体を見せ、ある人は写真集で美しい裸体を披露しました。その一瞬はどれも「おお!脱いでる!」と驚きがありますが、よくよく考えると、裸を披露したことで、その後のキャリアにプラスになったのだろうか?
今日はここ最近で裸一貫になった有名人を振り返りながら、脱いだりセクシー路線に変更したことで、芸能人は本当に得をするのか考えたいと思います。
■再起をかけた裸一貫は圧倒的に損である!
今回約10年ほどの間に、仕事上でヌードになった女優やタレントなどをみていくと、ある2つの共通点に気づきました。それは女優やタレントが脱ぐパターンには2つしかないということです。
1つは、売り出し中にインパクトを出させるため脱ぐパターン。
具体的には女優の吉高由里子さんが映画『蛇にピアス』出演時にヌードシーンに挑み、ブレイクしたのが挙げられます。また同じように女優の真木よう子さんも映画『ベロニカは死ぬことにした』で美しい体を披露し、話題を呼びました。彼女達は間違いなく、脱いだことでその後の女優人生のチャンスをつかんだと言えるでしょう。
2つめは、右肩下がりの状態から再起をかけて脱ぎに走るパターンです。
これはベッキーさんもそうですが、最近だと坂口杏里さんも当てはまります。またヌードにはなっていないものの、歌手の浜崎あゆみさんも最近離婚危機報道と同時にセクシーな下着姿を披露するなど、着実に服を脱ぎ捨てつつあります。それ以外にも後藤真希さんが活動休止直前にセミヌード、元Winkの鈴木早智子さんがセクシービデオ出演を果たすなどしました。
こうして該当者を上げていくと、ブレイクの起爆剤としての脱ぎよりも、再起をかける脱ぎのほうが世の中に多く出回っているのがわかります。そして残念なことに、再起をかけて脱いだ有名人の中で、その後、それがきっかけで再評価された人は、残念ながらほぼいませんでした。
「裸一貫で再起を誓う」とは聞こえはいいものの、一瞬の話題はさらっても、その後の活動にはあまり影響があまり見込めない。つまり絶対的に不利な行為といえるのかもしれません。
■唯一の成功例は沢尻エリカ?
ただし、唯一再起をかけた脱ぎがプラスに働いた人物がいます。
それは女優の沢尻エリカさんです。
彼女は映画の舞台挨拶時に「別に」発言から大バッシングを受け、さらに結婚離婚のゴタゴタも相まって一時開店休業状態へと追い込まれました。そんな状態からの女優復帰作である映画「ヘルタースケルター」で見事な脱ぎっぷりを披露。映画は20億円を超える興行収入を記録し、女優として再評価されることに。結果、現在の活躍までのきっかけをつかんだといえるでしょう。
しかし今回唯一の成功者として沢尻さんの名前をあげましたが、これも素晴らしい脱ぎっぷりと美しさとだけでなく、もともとあった女優としての圧倒的才能が発揮されたからこそ出た結果です。そういう意味では、「裸一貫」になったからといって万事上手くいくとはまったく言えず、やはり安易に脱ぎに走るとその後の人生を迷わせる原因にもなりかねないでしょう。
ベッキーさんは裸一貫で再スタートを切り、少しずつ復帰の道を歩み始めました。タレントとしてのトーク力を持っている彼女であれば、いつかはもとの場所に戻る日がくると思います。ただ今回の“脱ぎ芸”については、すでに失敗感が漂います。
まっさらになって頑張る私をアピールするのもいいのですが、別にそこまでしなくてもいいように感じるのは筆者だけでしょうか。