平成の歌姫、浜崎あゆみさん(38)。最近はもっぱら体型の変化やSNSでの発信ぶりが注目され、“炎上女王”の称号も手にいれつつあるようです。先日約4年ぶりにバラエティ番組に出演したあゆ。今まで謎につつまれていた私生活を明かすなど、新たなキャラ戦略に力を入れ始めたのかもしれません。
しかしそこで語られる内容と口調は様々な憶測を呼び、ファンにも落胆の色を落としています。アラフォーのあゆがおこなった“思わせぶり”発言の真意とは、何なのか。また彼女の過去の思わせぶり行為を振り返ると、女性によくある“察してちゃん”行動も多いように思います。
■スマホいじらないアピールは依存度の低さの表れ
今回のバラエティ番組出演にあたり最も注目を集めたのが、彼女のスマホの扱いについてです。番組内では「スマホデコってそうだよね?」という問いかけに対し、「スッ裸です」と回答。スマホはデコらず、アプリの使い方や電話帳の出し方などもわからないと告白しました。
しかし彼女のSNSにはスマホカバーをつけたiPhoneが登場しているし、そもそもアップされた自撮りはどうやっていたのかと困惑する人もいたようです。ひと昔前であれば、女性の中ではIT機器やメカに音痴なことが“女性的な未熟さ”のイメージにつながり、男性から「守ってあげたい」などとプラスイメージにつながっていました。
また最近だとネットをあまり使わないことはSNSやネット依存度が低いというアピールにもつながり、人によっては「自立」という印象を持つのかもしれません。彼女の場合はネット上のバッシングがあるため、スマホ知識がないアピールはエゴサーチ(自分の名前で批判などを検索すること)をしていないという遠回しな主張かもしれませんね。
■あゆ節がSNSで光らないのは場所が悪いだけ?
あゆといえばSNSにアップされる“思わせぶり発言”が頻繁にニュースになっています。最近では6月19日に「私は確かに不器用だけど、変わらない確かなモノがある」「譲れない想いがなきゃ、つまんない。意味がない。そうじゃない?」と投稿。添付された動画には元専属ダンサー女性との2ショット動画があり、それに向けて発せられたメッセージのように見えます。
しかしこの日は4年ぶりに出演したバラエティ番組の放送日。文面は、放送内容にあてて発せられた釈明にも捉えられます。友情や信頼を讃えたいなら、主語をはっきりさせてよりストレートな言葉を使えば分かりやすいはず。にもかかわらず抽象的な表現を用いるのは“あゆ節”ここにありという感じです。
世の中では、含みをもたせた表現を使う女性を“察してちゃん”なんて呼びます。若干抽象的な表現を使うと、まわりは「本当は言いたいけど言えないことがあるのでは」と発言者を心配したりするのです。SNS上でおこなうともれなく面倒な女扱いを受ける“察してちゃん”行為。あゆの場合は察して欲しいというよりも、もともと歌詞に乗せていた抽象的な表現をSNSに場所を変えた結果として“ただの思わせぶり”に捉えられてしまっているのかもしれません。
あゆの抽象的な歌詞は受け手の想像力を広げさせ、共感力を呼び起こします。その証拠が過去の社会的なブームだったわけですが、アラフォー女性に欲しいのは、共感力よりも憧れや芯の強さです。一部ではあゆが太ったことを悪く言う人もいますが根本的な問題は体型の変化ではなく、体型の変化により精神面のミスマッチが透けてみえてしまっていることかもしれません。
■恋愛を匂わせる女子は幸せを肯定したい
そしてあゆの思わせぶりでたびたび注目されるのが、恋愛を匂わせる行為です。たとえば昨年末には、SNSに男性モノの時計と左手薬指に指輪をハメた写真をアップ。また今回のバラエティ番組でも、過去にお付き合いしていた男性とお揃いで入れたタトゥー(破局後はデザインを加えています)を映し出しました。
タトゥーアピールが恋愛をチラつかせるためかは分かりませんが、長年のファンの中には、当時の恋人を思い出させると困惑する人もいたようです。一般的に恋人のモノをアピールしたり、当事者にしかわからない秘密を持つ行為の裏側には、今の状況に自信が持てなかったり幸せをより肯定したりしたいという思いがありがちです。よく言えば恋する乙女的な行動ですが、やっぱりあゆには強い歌姫であってほしいものです。
ちなみに本日更新のSNSは、露出多めのリラックスウエアで庭先のスイカを愛でるあゆ。相変わらずスリムでお美しいですが、テレビ画面とボリューム感が異なるのはもはや加工とかではなく魔法なのではと思えてきます。今年は“デビュー20周年の布石となるツアー”を決行。本当のあゆはどこにいるのか。なんだか不思議と1回コンサートで生のあゆを確認しに行ってみたいと思えてきますが、筆者もまんまとあゆの魅力にやられてしまっているようです。