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連日報道される小池百合子都知事(64)が見直しを検討している東京五輪のボート会場問題。これに対し、東京五輪組織委員会の森喜朗会長(79)は『IOC総会で決まったことを引っくり返すのは極めて難しい』と怒りをぶちまけ、真っ向から対立している。

 

「実は二人の間で、もうひとつの争いがはじまっているんです」

 

と政治部記者は指摘する。

 

「“五輪のテーマソング”問題です。話は8月に閉幕したリオ五輪の閉会式までさかのぼります。安倍首相がスーパーマリオに扮して登場し、話題となった引き継ぎ式ですが、この音楽監修を務めたのが椎名林檎さん(37)でした。椎名さんが和をテーマに曲を作っていることを知ると、森さんは『ぜひ本番もこのメンバーで行きたい』と言い出したのですが、これに待ったをかけたのが小池都知事なんです」(都庁関係者)

小池が宇多田ヒカル(34)を推す理由は8年半ぶりに発売したニューアルバム『Fantome』にある。Utadaとして過去に全米デビューも果たしている宇多田だが、『Fantome』は、全米チャートで3位を記録するほどの売り上げを記録しているのだ。

 

「世界に発信し、認められる日本人という宇多田ヒカルの姿が、五輪で東京や日本の魅力を世界にアピールしたい小池さんの心をとらえたのでしょう」(前出・都庁関係者)

 

このバトル、実際にはどちらに軍配があがるのか。一般紙の五輪担当記者が語る。

 

「東京五輪の企画運営は組織委員会が行うことになっていますから、主導権は森会長にあると言えます。しかし、組織委員会は都が58億5千万円を出資して設立した公益財団法人。職員も約3割が都職員の派遣で成り立っています。東京都の子会社のようなものですから、都知事の影響力は大きなものがあります」

 

小池都知事が押し切るつもりなら、宇多田で押し切れる、ということか。では、せっかく世界に強く印象づけた椎名林檎は、五輪ソングを手がけることはできないのだろうか。

 

「仮にこのまま東京五輪の公式テーマソングを宇多田と争ったとしても、テーマソングは公式以外の、イメージソングなど多数存在します。2人とも“五輪ソング”に採用されることは大いに考えられます」(前出・五輪担当記者)

 

実は、宇多田の新アルバム『Fantome』には、椎名もアーティストのひとりとして参加している。小池都知事の鶴のひと声で公式ソングが宇多田に決まっても、椎名が宇多田の“公式ソング”に参加する可能性もあるわけだ。会場見直し問題では、対立の火種が消えそうにないが“五輪ソング問題”には「和解」の糸口はある!?

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