「40代以降の女性は知識と人生経験が豊富なあまり、他人とトラブルになりそうだと思ったときに、衝突を避けがち。特に好意を持たれている相手に強く言うべき、拒否すべきシーンでうやむやにしてしまうと、より一層ストーカーを助長させてしまうのです」
そう語るのはNPO法人「ヒューマニティ」の理事長でカウンセラーの小早川明子さん。昨年、警察庁から発表された「平成25年中のストーカー事案」によると、その被害者の90.3%が女性で、20〜30代が6割以上。ただ、40代も18.2%と全体の2割を占めている。そこで、中高年女性のためのストーカー対策を、小早川さんに教えてもらった。
【1】明るい性格で活動的な人は、依存されやすいので人との距離を保つ
【2】人に共感するばかりではなく、NOを言えるように
【3】相手の目をじっと見るのはNG。鼻先などを見ながら会話するのがオススメ
「異性を求める欲求の強い人は、『目が合った』『手が触れた』など、一瞬のインパクトによって導火線に火がつき、ストーカー化して暴走します。目が悪い人は要注意です」
【4】勘違いさせるボディタッチは控え、会話でコミュニケーションを図る
【5】合コンやSNSなど、余計な交流をしない
【6】自慢話ばかりする過剰なナルシスト、人の悪口や不平不満を言う人、人生に何かの後悔をしている人には注意する
【7】50歳以上の独身(パートナーがいない)男性との付き合いは、慎重に
「特に独身生活が長く、孤独を感じている50代の男性は、ひとたび恋愛感情を抱くと、女性に根深く執着しがちになります」
【8】別れた交際相手とは物理的に距離をとり、連絡をしない
【9】トラブルになりそうなときは周りに現状を報告し、弁護士など第三者を介入させる
「その第三者は、男性の友人だと逆上してしまい、女性だと新たなストーカーの標的になる可能性もあるのでNG。弁護士など客観的な立場の第三者が最適です」
【10】もし被害の遭ってしまったら、なるべく早く警察に連絡する
「まず、警察へ行くことです。加害者への警告や禁止命令を発動してもらえれば、ストーカーが悪化するのを防ぎ、加害者への抑止力にもなります」
強い気持ちを持って、ストーカー被害を未然に防ごう!