「僕の俳優人生の新たなスタートだと思います。今作で第2ラウンド突入です」
映画『母なる証明』(新宿バルト9ほか全国で大ヒット公開中)の公開イベントで、そう語ったウォンビン(32)。
殺人事件の容疑者という濡れ衣を着せられた息子を救うために、真犯人を捜す母親の愛を描いた同作。
息子役にウォンビン、母親役には“韓国の国民的な母”キム・ヘジャ(68)、鬼才ポン・ジュノ監督がメガホンを取り、韓国では公開10日で200万人を動員する大ヒット作となった。
映画『ブラザーフッド』(’04年)以来、5年ぶりのウォンビンの出演作とあって、注目が集まっているが、その復帰までの道のりは決して平坦なものではなかった?。今週の「韓ナビ!」では、ウォンビンの復活秘話を大公開!
「左膝十字靭帯部分破裂と診断され、手術の後、’06年6月7日に除隊しました。
兵務庁が決めたことですが、兵役半ばでの除隊に忸怩たる思いがあったんでしょう。表舞台から姿を消し、約1年間、リハビリに専念していました」(韓国紙記者)
ウォンビンは兵役中から国内をはじめ、日本、中国からドラマや映画出演のラブコールが送られていた。出演に至らなかったのは、まだ気持ちの整理がついていなかったからなのだろう。
そんなウォンビンが、久々に公の場に姿を現したのは、
’07年9月のユニセフ特別代表の任命式だった。最近、彼はボランティア活動にも力を注いでいる。
「ファッション誌『GQ』の出演料の全額を寄付したり、ソウルの児童施設を訪問したり。さらには、アフリカ・ザンビアに15日間も滞在してボランティア活動に従事。
花美男(コッミナム)から脱却し、本物のスターとして、成長した姿を見せています」(前出の記者)
また両親には、400平方㍍近くある土地に3階建ての一軒家をプレゼントしている。
そんな親孝行な彼が映画復帰、というニュースが届いたのは’08年。『母なる証明』への出演が決定し、’08年秋にクランクイン。5カ月間の撮影に挑んだ。
「兵役中はとても心配していました。内面的にも成熟し、逞しい男になって帰ってきたので嬉しかったです」
と、微笑むのはウォンビンの実姉。ソウル市内でおでん店『みなみ』を経営していた実姉は店舗を拡大。弟の復帰作が決まったころ、時を同じくして、市内でブデチゲ店『ノルブ』も開店していた。
「弟とは電話ではたわいもない話ばかり。この店にもよく来ているんですよ」
クリクリした瞳は姉弟でうり二つ。実姉はもちろん、復帰作『母なる証明』を見ていた。
「姉として嬉しいかぎり。弟の演技を久しぶりに見たら、役にとてもはまっているし、演技も上達していましたね」
最後には「日本人の方も私の店に来てくださいね」と、笑顔で記者を見送ってくれた。
日本や中国からの多数のオファーを断り、同作を選んだのは「復帰作は韓国の作品に」というウォンビンたっての強い希望があったから。
「実は最初、都会的で洗練されたイメージのあるウォンビンは、朴訥なトジュン役には合わないのでは、と心配していたんです。
でも、田舎で友達やお姉さんたちについて遊び回っていたという話を聞いて、適役だと思いました」
そう本誌に語るのは『母なる証明』のプロデューサー、ソ・ウシク氏。
「彼は誠実で礼儀正しく、演技への情熱が強い。“スター意識の強い人”だと思っていましたが、とても謙虚でした」
ソ氏は、軍隊の経験が彼を成長させたと言う。
「兵役中、演技から遠ざかっていたことが、かえってプラスに作用したのでは。まだ駆け出しのころの、演技に対する情熱を甦らせることができたのでしょう」
ロケ中、ウォンビンが病気になったときがあったという。
「体が心配だから『飛行機でロケ地に移動して』と言ったんです。でも、彼は『みんなが車で移動しているのに、僕だけ特別扱いはできない』と車で来たんです」
復帰作の大ヒットでウォンビンの仕事は目白押しだ。
12月17日には東京ドームで開催の『奇跡が揃った。韓流フォーカード〜FOUR OF A KIND』(問い合わせ☎0180-993-000/24時間テープ案内)に、イ・ビョンホン(39)、チャン・ドンゴン(37)、ソン・スンホン(33)とともに“再来日”出演する。
「今回、彼をキャスティングしたのは、言うまでもなく、韓流の出発点にいた俳優が彼だったから。韓流スターと呼ぶにはなぜか少し遠慮したくなるのが、ウォンビンという俳優です」(イベントのキャスティング担当者)
彼の次回作は、12月にクランクイン予定の映画『おじさん』(仮)に決定している。
「少女を命懸けで助けるという『レオン』のような作品。現在、アクションなどのトレーニング中です」(仕事関係者)
かつて取材で「母から『常に謙遜する気持ちを忘れないで』と教えられた」と語ったウォンビン。母の教えが今回の復活に生きているのだろう。
ヨン様 韓国大統領と話し合った「オバマ大統領もてなしメニュー!」
「今度、オバマ大統領が来韓します。どんなメニューをお出ししようか考えています」
韓国大統領夫人キム・ユンオクさんは、ファーストレディならではの悩みを、ヨン様(37)に打ち明けていた。
11月10日、韓国の大統領府・青瓦台の伝統韓屋・常春斎で、2人が韓国料理をテーマにVIP会談した。
この会談は、韓国料理世界化推進団の名誉会長のキム夫人と、同推進員のヨン様という縁で実現した。
「若い人を(日本の)『ゴシレ』へ連れていきたいんですが、10年以上の職業経験がなければビザが発給されません」
とヨン様が相談すると、キム夫人も「法案改正を前向きに検討してみます」 と力強い言葉を返していた。
「土地を生かすことが大切です。有機農業をすることが将来の僕の夢です」
と笑顔のヨン様は、キム夫人に自著『韓国の美をたどる旅』をプレゼントして、意義ある会談となった。
いっぽう、日本ではアニメ『冬のソナタ』(スカパー! 放送中)の日本語吹き替え版が、2010年春ごろに放映予定。チュンサンとユジンの声が、ドラマ版に続き萩原聖人(38)と田中美里(32)に決定した。
同作のアフレコ体験ツアーも募集中だ。12月から催行の同ツアーは、羽田、成田、中部、関西、福岡の各空港から出発。現地では、アニメを見ながらアフレコ体験。
チュンサンの声に合わせて、ツアー客がユジンの声を入れる。収録したDVDもお土産に。詳細は『DA TOUR』(http://www.datour.jp/)へアクセスを。
ヨン様の再来日にも期待!