「これまで数百組の男性グループを取材してきましたが、あんなにオーラのある新人は初めてでした。
たどたどしい日本語ながらも『初めまして。○○です。よろしくお願いします』と、1人ずつ、腰を深く曲げて、丁寧な挨拶をする姿も好印象でした」
東方神起の日本デビュー当時を振り返るのは、K-POPナビゲーターの古家正亨さん。
’05年に日本デビューした際、東方神起は、古家さんがパーソナリティを務めていた札幌のFM局『ノースウェーブ』の『モーニングスコープ』という朝の情報番組にゲスト出演していた。
「韓国では超のつくスターでも、日本では無名の一新人です。全国キャンペーンで、地方を回る苦労時代だったからこそ、結束力も固そうでした」(古家さん)
活動休止の発表から、ジェジュン(24)、ユチョン(23)、ジュンス(23)の3人による新ユニットでの公演発表など、今、メンバー5人は新たな道を歩もうとしている。
そこで、今回の「韓ナビ!」は、スペシャル版として、東方神起フリークの有名人5人に、コンサートの名シーンや、取材時のエピソード&交流秘話を語ってもらった。
「いつもは生放送なのですが、このときは例外的に収録でした。今だから話せますが、約20分間のトークは、すべて事前に用意された台本どおりに進めました。
彼らが台本を熟読して丸暗記していたおかげで、一発OKだったんですよ」
と、古家さん。曲を流している最中、こんなオフレコ・トークもあったという。
「いちばん、私に積極的に話しかけていたのが、ジェジュンでした。『どうして韓国語を話せるんですか?』と尋ねる彼に、僕が『韓国の女性を好きになって』と答えると、みんな爆笑でした。さらに、『韓国の女性のどんなところが好きなんですか?』などと、逆取材されていました(笑)。
オンエアの部分は、すごく機械的なトークだったと思いますが、リスナーの皆さんが知らないところでは、会話が弾んでいたんですよ」
タレントの大神いずみさん(40)は、’07年夏から、公式ファンクラブ『Bigeast』のメンバーだ。
「会員番号は3万番台です。現在、会員数は十数万といわれていますから、私は早いほうだと思いますよ。
活動休止は、仕方がないと思いつつも、とてもショックでした。車の運転中『時ヲ止メテ』を聴いていると、つい涙ぐんでしまいました」
’06年に長男を出産後、育児に疲れた大神さんを癒してくれたのが、彼らだった。
「’06年の秋ごろ、KBSチャンネルのバラエティ番組に出演しているトンバンを見て、一目ぼれしてしまいました。
最初は韓国版ばかり聴いていましたが、日韓にかかわらず、リリースする作品は全部買うようになりましたね。
今では、自宅の本棚がトンバンのDVDとCDで埋め尽くされているんですよ」
野球解説者の夫・元木大介さん(38)は、東方神起には無関心だが、4歳の長男は、影響を受けているようだ。
「長男はテレビでEXILEをみても『東方神起だ!』って指を指すんです。“イケメンのダンスグループ=東方神起”って、認識しているらしくて(笑)。幼いころから、一緒にDVDを見ていた影響なのかも。今、お腹の中には2人目の赤ちゃんがいるんですけど、トンバンが胎教になっているのかしら(笑)」
泣かないユチョンの成長が嬉しくて―
大神さんの携帯電話には、コンサート限定のストラップが3つ付けてあった。彼女にベストシーン③を聞いてみた。
まずは、2回目の日本全国ツアーの千秋楽となった’07年6月19日。記念すべき、初の武道館単独のステージだ。
「ロックの殿堂といわれる大舞台に出演できたことで、感極まったんでしょう。エンディングで、涙ぐんでいたユチョンが、おいおい泣いていたんです。メンバーももらい泣きしていました。ユチョンは必ずといっていいほど、ステージの最後に泣くんですよ」
昨年の全国ツアー、5月10日のさいたまスーパーアリーナ公演もファンの涙を誘った。
「足の怪我をしていたジュンスは、車椅子に座りながら歌っていました。踊れない彼を、ほかのメンバーが一生懸命、フォローしている姿に心打たれましたね」
同ツアーの千秋楽となった7月5日の東京ドーム公演は、活動休止前の5人でのラスト公演となってしまった。
「怪我から立ち直り、いつものように元気な姿を見ることができて、“ジュンちゃん”よかったね、って。このとき、あの泣き虫のユチョンが泣かなかったんです。その成長ぶりも嬉しかったです。
3万円のプレミアシートに座ったかいがありました。花道のすぐそばのふかふかのクッション席です。
入口から席までエスコートしてくれるし、グッズのお土産も付くなど至れり尽くせり。私も大人になったな、って一人で悦に入っていました(笑)」
こんなに“トンバンLOVE”の大神さんだが、メンバーと間近で会える大チャンスを、自ら棒に振っていた!
「一度だけ、関係者の方に公演後の打ち上げにお誘いしてもらったことがあったんです。でも、お断りしたんですよ。
私にとってトンバンは、触れてはいけないスーパーアイドルなんです。
それなのに夫は、年末のNHK紅白で、出番待ちの間『東方神起のメンバーが隣に座ってたよ。誰だったかな』ってサラリと言うんですよ」
大神さんは、6月のジェジュンら3人の新ユニットのコンサートに焦点を定めている。
「前回は、ファンクラブから申し込みましたけど、今度はどんなルートを使っても、行きたいです!」
バラエティ番組『アリケン』(テレビ東京系)などに出演中のグラビアアイドル・吉永みちさん(24)は、メンバー4人と食事を共にしたことがあったという。
「2年ほど前でしょうか。なにかの打ち上げがあったとき、都内の飲食店で、偶然、メンバー4人と同席させていただいたんです。誰なのかは秘密です(笑)。
みんな私より年下なのに大人で、レディファーストなんですよ。たどたどしい日本語で『何してるの?』と、気さくに話しかける姿も、かわいかったですね。『日本人よりも韓国人のほうが女性を大切にする』と話していたのが印象的でした。
『明日は来るから』など自分たちの歌を何曲かカラオケで歌ってもらいました。日本人には決して真似できない、あの声量には驚かされました」
吉永さんは、昨年夏の東京ドーム公演での、ジュンスの切れのいいダンスと声量に特に感激したそうだ。
韓流コメンテーターのソン・ユジュン氏も、同公演を3階席から見守っていた。
《東方神起の結成当時は、小さなステージで、わずかなファンの皆さんの前で歌っていました。いつかは大きな会場で歌いたいという目標を持って。今日、東京ドーム公演という夢が叶えられて、正直、ビックリしています》
という、チャンミンのMCに、ソン氏はジーンときた。
「韓国のアーティストにとっても、東京ドームは特別な場所です。デビュー前の苦労から今までが走馬灯のように流れたんでしょう」
この日、ソン氏は生でスローバラード『Love in the Ice』を聴くことが最大の目的だったが……。
「アンコールが終わっても、この曲を歌わないまま、ついにメンバーは手を振って、舞台の袖に引っ込んでしまったんです。
混雑する前に帰ろうかと思って、ゲートの外に出ると、会場内から、歓声とともに、この曲のイントロが聞こえてきたんです。まだアンコールがあったなんて……。とても後悔しています(苦笑)」
4月18日、ジュンスの双子の兄ジュノが、日本初公演を行ったとき、フリーアナウンサーで日韓通訳の李由美さんは、司会を担当した。
「リハーサルのステージで初めてお会いしたジュンスさんは、『はじめまして。よろしくお願いします』と日本語で挨拶されました。
初々しさとかわいらしさのあるジュノさんに対して、ジュンスさんは、スーパースターの貫禄がありました」
リハーサルはほんの10分で終わり、即本番となった。
「トーク途中『子どものころで思い出に残っている話は?』と台本にないことを聞くと、すかさずジュンスさんが『2人で一緒に女の子をイジメて泣かしてしまいました(笑)』と、即答されました。プロ意識の高さに驚かされました」
5人の視点はさまざまだが、活動再開への願いという点では、共通している。
「“活動休止”と言っている以上はいつか必ず5人一緒のステージに立ってほしいです。
そこで、原点に戻ってデビュー曲『HUG』をアカペラで歌ってほしいですね。5人の息の合ったハーモニーを聴かせることこそが、彼らの持ち味だと思うんです」(前出の古家氏)
ファンは5人での活動再開を心から願っている︱。
ヨン様 HOT通信 「ボディガードは減らして・・・」くつろぎの日本滞在2週間秘話
「4月5日、富士山静岡空港から来日したヨン様は、その足で当店に来店されました」
と語るのは、富士市にある日本そば店『泉の里』の店員。
「『錦御膳』(2千625円)を召し上がりました。本当は富士山を眺めたかったそうですが、その日はあいにくの曇り空で見えませんでした」
ヨン様(37)は、地元産の桜エビのかき揚げや、そば、お刺身などを堪能したという。
「ヨン様は来日の際、ジョニー・デップら、ハリウッドスターも御用達の警護会社に“SP”を頼んでいました。
しかし、今回は完全プライベートだったため、途中から、“SP”をほとんどつけなかったそうです」(韓国紙記者)
大人数ではお店にも迷惑がかかる。ヨン様なりの気遣いだったのだろう。
「18日に羽田から帰国した際も、スタッフ数人しかいなかったと聞いています」(同)
親しい仲間とだけで、日本の春を満喫したヨン様。次回作への充電も十分のはず!