「韓国の脚本家は、人気と実力に応じた格付けによって原稿料が決まります。一般には非公開ですが、最上位の脚本家は“スペシャル”と呼ばれ、ドラマ1話あたりの原稿料は3千万ウォン(約217万円)以上。それに続く“特A”は、1千万~2千万ウォン(約72万~145万円)が相場といわれています」(韓国・女性誌記者)
秀逸な脚本で続々とヒット作品を送り出す韓国ドラマ界。今週の「韓ナビ!」は、いま韓国でもっとも注目される“売れっ子脚本家8人”のランキングを大公開!
まず第8位は、『美男〈イケメン〉ですね』(SBS)の脚本を手がけた、ホン・ジョンウン(36)&ミラン(33)の“ホン姉妹”。もともと芸能番組の放送作家だった姉妹は、’04年に脚本家に転身、2人一組で活動を開始した。
「脚本家デビュー直後の’05年には、ドラマ『怪傑春香』(KBS)で最高視聴率32・2%をマーク。コメディとトレンドを融合させた作風が若い女性の支持を集めています。
現在、ホン姉妹の作品は『トップスターへの登竜門』ともいわれており、代表作の『快刀ホン・ギルドン』(KBS)ではカン・ジファン(33)を、また『美男~』ではチャン・グンソク(22)とイ・ホンギ(20)を一躍有名にしました」(前出・記者)
第7位は、『バラ色の人生』(KBS)の脚本で知られるムン・ヨンナム(40)。
’07年放送の『糟糠の妻クラブ』(SBS)は、最高視聴率40・2%を記録。当初全80話の予定を104話に延長するほどの人気を見せた。
「彼女の作品の魅力は、『不倫』、『出生の秘密』、『裏切り』、『事故』……など、日本の“昼ドラ”顔負けの刺激的要素がふんだんに盛り込まれていることです。また登場人物の名前がユニークなことも特徴で、昨年放送された『怪しい三兄弟』(KBS)では、主人公の3兄弟が『健康』、『現金』、『理想』と名付けられました」(韓国・ドラマ関係者)
第6位は、韓国ドラマの大家にして、“韓国の橋田壽賀子”の異名を持つキム・スヒョン(67)。
脚本家生活40周年を迎えた
’08年には、『母さんに角が生えた』(KBS)で最高視聴率41・4%を獲得するなど、健筆ぶりは衰えを知らない。
「彼女は脚本家ながら、演出やキャスティングにも絶大な影響力を持っています。
“キム・スヒョン”ファミリーとして、彼女の作品の常連になることは、俳優にとって一種のステータスとなっています」(前出・女性誌記者)
現在放送中のドラマ『人生は美しい』(SBS)で、地上波初となる男性同士の同性愛を描き、大きな話題をさらった彼女。
「この作品の1話あたりの原稿料は、破格の5千万ウォン(約360万円)と推定されています。彼女は70歳を目前にした現在も、ツイッターでファンと交流するなど、時代の先端を捉えることに敏感です」(前出・ドラマ関係者)
ヨンハの復活作は「韓国の北川悦吏子」が
第5位は、昨年SBSで放送された『華麗なる遺産』のソ・ヒョンギョン(45)。
「イ・スンギ(23)を抜擢し、平均視聴率47・1%を叩き出した同ドラマは、過剰な演出を排した作品として新風を巻き起こしました。
今年3月に放送開始の『検事プリンセス』(SBS)には“悪役”を登場させないなど、これまでの韓国ドラマの常識を覆す作品として注目されました」(前出・記者)
心に残るセリフと躍動感あふれるキャラクターが特徴の作風は、さながら韓国版“中園ミホ”といったところか。
第4位は、『チェオクの剣』(MBC)で人気を博したチョン・ヒョンス(41)。
「彼は妻の勧めで書いたシナリオが公募に見事当選。’99年に脚本家デビューしました。
その後しばらくは、『文学性が強すぎる』との理由でヒットに恵まれませんでしたが、『チェオクの剣』で開眼。
’09年には、人気脚本家のチェ・ワンギュ(45)と組み、最高視聴率51・9%の『朱蒙』(MBC)を送り出しました」(ドラマ関係者)
第3位は、『パリの恋人』(SBS)で知られるキム・ウンスク(37)。最高視聴率57・4%を獲得した同ドラマ以降、“正統派ラブストーリー”の名手として頭角を現した彼女は、韓国ドラマ界の“北川悦吏子”と呼ばれることも。
「’08年には、6月30日に急逝したパク・ヨンハ(享年32)主演の『オンエアー』(SBS)を手がけました。訃報を受けた彼女は、韓国メディアに、
『3週間前に話したときは、新作ドラマの撮影をとても楽しみにしている様子で、声も明るかったのに……』とコメントし、ショックを隠しきれずにいました」(女性誌記者)
第2位は、前述の『朱蒙』のほか、『ホジュン』(MBC)や『オールイン』(SBS)などを手がけたチェ・ワンギュ。
男くささの漂う質実剛健な脚本が人気の、韓国を代表するヒットメーカーだ。
「彼は大学中退後10年間のフリーター生活を経て脚本公募に当選。’94年の『総合病院』(MBC)でメジャーに。
時代劇から現代劇まで守備範囲は広く、『ホジュン』では、歴代4位となる最高視聴率63・5%の記録を保持しています」(ドラマ関係者)
そして第1位は、『太王四神記』(MBC)でもお馴染みの女流脚本家、ソン・ジナ(51)。
「彼女は、20代の感性を持つ“アジュンマ(おばさん)”と呼ばれています。’95年の『砂時計』は最高視聴率歴代3位の64・5%をマーク。同ドラマの放送時間帯に、街から人影が消える『帰宅時計』現象を巻き起こしました」(記者)
ちなみに彼女のドラマ1話あたりの原稿料は、4千万ウォン(約352万円)以上といわれている。これは、日本の有名脚本家と比べても遜色のない高額報酬だが、
「韓国では、視聴者の意見で脚本が変更になることも多く、執筆とオンエアが同時進行で行われることも日常茶飯事」(ドラマ関係者)というから、
人気脚本家も楽じゃない!?
ヨン様 HOT通信 サンヒョクと悲しみの対面― 『冬ソナ』から8年、哀悼の涙!
「ヨン様は人目を忍ぶように、別の入口から入っていきました。終始、うつむき加減で憔悴していたようです」(韓国紙記者)
6月30日早朝、パク・ヨンハ(32)が、自宅で自らの命を絶った。
言うまでもなくヨン様(37)は彼とは『冬のソナタ』(’02年KBS)で恋敵を演じて以来、8年の交流がある。
「放映から約8年がたちましたが、2人は連絡を取り合っては、近況を報告し合っていたようです」(関係者)
突然の訃報を受けて、30日の午後10時ごろ、ヨン様も亡骸が安置された聖母病院に駆けつけていた。
「亡骸と対面すると、ヨンハさんの元事務所関係者と2時間ほど話して、入ったときとは別の出口から帰っていきました」(前出の記者)
病院には、『キーイースト』のペ・ソンウン社長とヤン代表理事も同行していたという。
「ヨン様とヨンハさんは『冬ソナ』時代、同じ事務所でした。ヨンハさんの『冬ソナ』出演に尽力したのもヨン様です。それに、ソンウン社長はヨンハさんの元マネージャーでした」(前出の関係者)
2人を慕ったヨンハはもういない。韓流ドラマの金字塔『冬ソナ』を創り上げた“同志”として、ヨン様を天国から見守っていることだろう。