韓国出身のボーカル&ダンスグループの「超新星」のソンモとジヒョクが韓国ミュージカル『Summer Snow』(5月24日~5月29日、ゆうぽうとホールにて上演)でダブル主演を務めることになった。9日に行われた会見で、2人は、自身のせつない恋の思い出も告白。同作2度目の出演となる2人は、前回、自転車のシーンで大失敗したことも語り、ジヒョクは、練習のために自転車を買ったことを明かした。
同作は、堂本剛、広末涼子らが出演し、2000年に日本で放送された同名ドラマを韓国でリメイクしミュージカル化した作品。日本で昨年4月、兵庫・尼崎あましんアルカイックホールにて初演。今年1月には、台北・国立国父記念館にて上演され、大好評を得た。
ソンモとジヒョクが演じるのは、両親を亡くし、一家の大黒柱として自転車店を営む21歳の青年カン・ジンハ。聴覚障害を持った弟カン・ジュンと、17歳の妹カン・ウンハと暮らしているが、ある日、心筋拡大症を患いながらも明るく生きる女性ハン・ソルヒと出会い、恋に落ちる……。
昨年に続き、主人公カン・ジンハを演じるソンモとジヒョクは、「去年はすごく緊張して、稽古場に行くのも恐くて……。今回は、余裕を持ってできるんじゃないかな」(ソンモ)、「ミュージカルデビュー作だったので記憶がないくらい緊張していました。今年はたくさん準備しているので、去年よりうまくできると思います」(ジヒョク)と意気込みを語った。
司会者から、障害のある恋愛が描かれた本作にちなんで「今までに障害のある恋愛で大変だった経験はありますか?」と質問されると、釜山出身のソンモは、20歳のころ、ソウル上京前に好きになった女性について告白。「離れ離れになってしまうので、将来のために友だちにならなきゃって決めたんです。そのときのことを思い出すと、今でも彼女には悪かったなあと思って……」と振り返りながらも、「でも、恋愛になる前の話ですよ」と必死に弁明。
一方のジヒョクも「この質問は難しいです。僕も片思いをしたことはある。一人で想うのはとてもせつなかった」と負けずに語ったが、2人とも「こういう話は緊張しますね。汗かいちゃいました」と照れて真っ赤に。
同じ役を演じるうえで、「お互いアドバイスはしますか?」という質問には、「演技はもともとうまいけど、ジヒョクはラッパーだから。演技で上がった感情を歌で表現しなきゃならないから、もっと歌をがんばって」とハッパをかけるソンモ。ジヒョクは、「歌、ダンス……全部、ソンモくんを見て勉強します。ソンモにはアドバイスが必要ないよね」といっさい反論せず。そんな2人は、会見中はつねに顔を見合わせ、肩をたたいて励まし合う。昨年、ソンモの公演のときは、ジヒョクがセリフ合わせにつきあい、一緒に練習したとも。
前作の失敗談も明かされた。ジヒョクは、格闘シーンのとき靴が脱げて客席の遠くまで飛んでしまい、裸足のまま演じたが、さらに大きな事件は……舞台上で自転車を乗るシーンで、客席に落ちてしまったという。「自転車の運転が下手で……昔は上手に乗れたのに、今、年だから(笑)」今年は、自転車を買って練習中だというジヒョク。
同じくソンモも、共演者を乗せて自転車で走るシーンで、ハンドルの操作がうまくできず、失敗した。「客席の前のほうの人に見られて、笑われて恥ずかしかった。あとで『ソンモさん、自転車の乗るのが苦手なんですね』と書かれたファンレターをもらって、傷をもらいました(笑)」と語り、取材陣の笑いを誘った。
超新星のメンバーは全員、ミュージカルに多数出演し、互いの公演に応援に駆けつけている。だが、この会見で、ソンモの公演を一度も見に来たことのないメンバーがいて、「それは、いま僕の隣に座っている人です」と暴露されたジヒョク。「時間が合わなくて……でも、今回は見ますから! ユナク兄さんも、グァンスも『見に行くよ』って言ってくれた」と慌てて否定する一幕も。
また、超新星のメンバー全員でミュージカルをやるとしたら……
「超新星がデビューから今までのたどった道を作品にしたい」と語った2人。
「超新星は、デビュー前から今間で、いろんなことがありました。たくさんの苦労もあったし、映画みたいな話が多いから」
そして、最後のファンへのメッセージではソンモは「感動的な時間をプレゼントします」とさすが“男前”。ジヒョクは「せつないし、美しいストーリーです。超新星のジヒョクではなく、ジンハとして待っています」と挨拶した。
【公演情報】
公演タイトル:韓国ミュージカル「Summer Snow」
公演期間:2014年5月24日(土)~5月29日(木) 全11回
会場:ゆうぽうとホール(東京都品川区西五反田8-4-13)
☆詳細はオフィシャルHP:http://www.summer-snow.jp/