超新星のグァンスとジヒョクが8日、韓国ソウル市内のホテルにて、入隊ファンミーティング「Always with you グァンス、ジヒョク」を開催。入隊を翌日に控えた2人と最後の交流を図るため、日本から約300人のファンが駆け付けた。オープニングは、2人が会場の各テーブルにスイーツを配りながら登壇。タレントのコン・テユさんの司会で、トークを中心に約1時間のイベントを行った。
最初のトークコーナーは、本イベントの1時間半前に髪を切ったというグァンスのヘアスタイルの話題でスタート。テユさんの「グァンスさんが“ゴルゴ13”にしか見えない(笑)」の発言で、会場は笑いで包まれる。サングラスを取ったグァンスに「かわいい!」の声が飛ぶ。2月末に行ったファンミーティングから3ヶ月、2人が何をしていたかという話題となり、まず、日焼けしたグァンスに、その理由についての質問が飛ぶ。「プロゴルファーを目指しているんですか?」と尋ねるテユさん。グァンスは、ユナクが’11年10月に入隊した年の年末、新しいチャレンジをしようと決意したのが始めたきっかけだったと説明し、「すごく楽しいんですよ」と満面の笑み。毎年12月になると、来年、新たにチャレンジをすることを決めるそうだ。また、ジヒョクがこの3ヶ月間にやっていたことは「料理」と紹介されたが、これは本人が即否定。「料理じゃなくて、食べることです。朝食べて、昼も美味しいものを食べて、毎日、僕が好きなものを食べて、3ヶ月前より10キロくらい太りました」と明かし、これには、会場のファンからも「え~っ!?」と驚きの声が上がる。そこで、テユさんが初めてジヒョクに出会ったとき、自ら「ハッピー豚です!」と挨拶したというエピソードを披露。当時よりもダイエットして痩せたジヒョクを「ファンのみなさんにかっこいい姿を見せようと思って頑張ったんですよ」とフォローするグァンス。そんな仲よし2人が、どのくらい意思疎通ができているかを試すゲームコーナーに突入する。
まずは、グァンスが苦手なジェスチャーゲームからスタート。「グァンスの表現力が最悪です」と余裕のジヒョクに対し、少々落ち着きのないグァンス。お互いのジェスチャーを1分間で何問正解するかを競った。結果は、グァンスの悪あがきも手伝って五分五分。不満顔のジヒョクは、テユさんのリクエストで「石橋を叩いて渡る」のジェスチャーを披露し、グァンスの賞賛を勝ち取った。次のゲームは、ファンも参加してのクイズコーナーで、正解者には2人のどちらかと携帯でツーショット撮影ができるというもの。ジヒョクとグァンスがそれぞれ選んだ人だけが出題に答えられるというルールで、ぬいぐるみやメッセージ付きのプラカードでアピールをするファンで会場は一気にヒートアップ。正解者の6人は、ステージ上でツーショット撮影を行い、ファンの羨望の的に。ハグのプレゼントに「ダメ!」「いいなあ?!」と悲鳴のような歓声が飛んだ。
続く会場からのファンの質問に答えるコーナーでは、まずグァンスへの質問で、「軍隊にいる間、何を差し入れしたらいいですか?」の問いに、間髪入れず「ポテトチップス」と答えるジヒョクの姿が。「除隊までに何回(ツイッターなどを)更新してくれますか?」と聞かれたグァンスは、「携帯が使えないからパソコンでしかをブログやツイッターが更新できない。休暇で家に帰ったときに必ずブログとか書きます。何回やりますよ、とは約束はできません。約束は守りたいから。でも、時間があるときには必ずつぶやきます」と宣言。最初の質問の差し入れについては、「手紙だけでいい!」とリクエストし、「チョコレートとか甘いものは、僕の分までジヒョクに送ってください」とお願いし、会場を沸かせた。そして、「除隊のとき、どんな姿を見せてくれるか?」の質問には、「どれくらい変わるかはわからないけど、いろんな経験をして2年後、少しでも大人になったグァンスをただ見つめてもらいたいです」と真摯に語った。さらに余談で、昨夜のジヒョクからのメールで、軍隊で使う靴のインソールを買いに行くが、グァンスの分も買ってくるからサイズを教えて欲しいと書かれていたとか。「恥ずかしいから、感動したとは言えなかったけど、すっごい泣きそうになった。ありがとう、本当、いい奴ですよ」と感謝の言葉を表すグァンス。
一方、ジヒョクへの質問は、終始、ジヒョクの日本語力が話題の中心になった。ジヒョクの日本語力の低下を不安視するファンから、「日本語の勉強をしてください」との質問ならぬ、お願いの言葉が送られる。また、「手紙を日本語で書いても読んでくれますか?」の質問では、「カタカナはちょっと無理かなあ。でも、ひらがなならOKです」とジヒョク。じつは、グァンスとジヒョクの日本語の先生は同じ人で、ジヒョクの日本語学習がなかなか進まないことを心配していたという。「でも、ジヒョクなりに頑張って、今では、ぶっちゃけ、ゴニルよりもひらがなが読めるんです」と、ここでもジヒョクをフォローするグァンス。
ゲーム&質問コーナーの後は、見送り来たユナクとソンジェも登壇し、4人で恒例の掛け声を披露。ソロアルバムのコンセプトで金髪にしたユナクに、ジヒョクが(リード曲を)「ちょっと歌ってみて」とリクエストし、ユナクがアカペラで歌う場面も。また、10日前に除隊したばかりのソンジェは、「明日、(2人が入隊する訓練所まで)一緒に行きますから」と激励。ジヒョクがここでも「何かありますよね」と促すと、「今はPRの時間じゃないから」と気遣いを見せた。残る2人の活動を応援したいジヒョクと、自分のことよりも入隊するグァンスとジヒョクの話をすべきだと思うソンジェ、それぞれの優しさが感じられ、会場からも拍手が巻き起こる。ユナクは、ついに最後の2人が入隊する心境を問われ、こう語った。
「今日、グァンスの坊主にした姿を見ると、本当に緊張感と不安な気持ちが湧いてきました。明日、彼らが入隊して、本当にソンジェくんと2人になったとき、どんな気持ちになるんだろうと不安です。こういうイベントのとき、隣りにグァンスくんがいなくなるというのは、本当にダメージが大きい。僕が日本語を間違えたとき、いつもグァンスくんがフォローしてくれたのに……」。そこで、ジヒョクが「僕は?」とツッコミを入れると、「ジヒョクは頼りにはならない(笑)。でも、死ぬまでそばにいてほしい人はジヒョクだよ、優しい人だから」。そんな仲間思いの言葉に会場のファンの目にも涙が光る。
ソンジェは「除隊式にファンの皆さんが笑顔で待っていてくれたのは嬉しかったです。でも、弟たちを送り出すのは心が痛い」と韓国語で語り、日本語を話す様子が見られない。司会のテユさんからも「ソンジェ、2週間前あれだけ日本語を頑張っていたのに、日本語が下手になった?」と聞かれ、否定もせず、素直に謝ったソンジェ。「ミヤナムミダ」(すみません)……。この言葉で崩れ落ちるメンバー。「除隊する6ヶ月くらい前に電話したとき、すごく大人になったなと感心したのに、今、久々にお茶目なソンジェくんの姿が見られて、すごく嬉しかった(笑)」と、一同の心境を代弁するグァンス。ユナクは、「このウダウダ感が超新星の魅力っていう人もいますから」と苦笑い。
最後の挨拶では、まず、ユナクとソンジェからの贈る言葉が。
ユナク「最初、イベントの頭に出て、『さよなら』って帰ろうと思ったんです。でも、最後はみんなでおしまいにしたいって、グァンスくんとジヒョクくんが意見を出してくれたから、せっかくなのでこういう形になりました。みんなでステージに立てて嬉しい。ありがとうございます」
ソンジェ「2人の気持ちは、今、僕が一番分かるとおもいます。(活動ができなくて)惜しいという気持ちもありますけど、軍に入って辛いとき、ファンたちと一緒に過ごした時間、その瞬間、瞬間を思い出せば、乗り越えられると思います。頑張って下さい」
入隊する2人からの挨拶は、日本から駆け付けてくれたファンへの感謝の気持ちと、残していく2人への思いが語られる。
ジヒョク「韓国まで来てくれて、本当に感謝します。明日があるから、今日はこのイベントが終わったら美味しいものを食べてゆっくり寝てください。幸せな韓国の時間を過ごしてほしいです。明日、会いましょう!」
グァンス「ユナクが入隊するとき、メンバーが感じた不安は、本当にすごかったんです。でも、ユナクがいない2年間、ユナクのファンのみなさんと、5人のファンのみなさんが見せてくれたもの、そして、ソンジェくんが入隊している間、ソンジェくんのファンが見せてくれたものを信じているから、今、僕は、まったく心配してないです。自分は自分らしく、軍隊の中で韓国の男として思いっきり頑張って、国を守って、そして2年後、元気な姿でみなさんのところに戻ってきたいと思います。残っている2人がみなさんのために、今までよりも何十倍、何百倍、全力で活動していくと思います。2人についてきてください!」
およそ1時間に渡ったイベントは、ふだんのライブとはまた異なる、リラックスした表情の2人がそこかしこに。ときにメンバーが目にうっすらと涙を浮かべる場面もあったが、最後は笑顔で終わりにしたいという2人の気持ちがファンにも伝わり、会場は終始、笑いに包まれた。「もうちょっと4人でいたい」「これからお兄ちゃんたち2人しかいないから、それが一番心配」と語るジヒョクの優しさ、ファンへの愛情は人一倍ながら、「約束できないことはしない」と真摯に向き合おうするグァンスの男らしさ、それぞれの魅力が光ったイベントとなった。イベント後は、300人のファン全員との撮影会も行われ、2年間の別れを前にファンとの絆を確かめ合った2人。この最高の思い出を持って、2年間の軍隊生活を有意義に送ることだろう。
「2年後、また、最高の笑顔で会いましょう!」(グァンス)