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宮沢りえ(45)、チェ・ジウ(42)、LiLiCo(47)……近年、目にすることが多くなったのが40OVERの女性芸能人による「熟年婚」。そこで今回、精神的にも、経済的にも自立したこの世代が「熟年婚」で成功するための秘訣を徹底取材。恋はまだ、遠い日の花火ではない!!

 

「『熟年婚』の相手は、若いころに出会っていても必ずしも結ばれなかった可能性が高いと思うんですよ。40代、50代になった今の自分とは、相手に求めるものが明らかに違いますからね」

 

そう語るのは『だめんず・うぉ~か~』などのヒット作を持つ漫画家の倉田真由美さん(46)だ。

 

人生の上り坂ともいえる20代、30代なら、結婚相手を選ぶ基準は「ドキドキ感」であったり、「イクメンであること」だったり、あるいは子どもを養うための「稼ぎ」だったりするものだが、そうした選択の末路について倉田さんは手厳しい。

 

「精神的、経済的に力を合わせて人生の荒波を乗り越えていくのはけっして悪いことではありませんが、でも、そういう基準で選んだはずの夫が、定年を迎えると友達のいないうっとうしい人に変貌し、妻を束縛する例をたくさん見てきました……」(倉田さん・以下同)

 

では、人生の下り坂が視野に入ってきてからの熟年婚の相手に求める基準とはどういったものなのだろう?

 

「お互いいい年になっているわけですから、大抵の人は自立して生きてきていますよね。経済的にも精神的にも誰かに寄りかかる必要がない。そう考えると、熟年婚の基準というのは、自分の人生を自由に生きるのを妨げない人かどうか、ということなのかもしれませんね」

 

また、幸せな「熟年婚生活」を送っている女性は、夫婦でベタベタするわけではなく、のろけ話も自然なのが特徴だと倉田さんは見ている。

 

「ある程度の年齢になると、若いころの男女関係とは違い、一緒にいるだけで安心感が得られたり、体の接触も穏やかなものになってきますよね。手をつなぐにしても、もちろん『恋人つなぎ』じゃなくなりますし(笑)」

 

倉田さんによれば、こうした穏やかな関係からスタートできるかどうかも、熟年婚成功の鍵だという。

 

「交際期間が長いのも熟年婚の特徴。阿川佐和子さんにしても急に恋に落ちてというふうではないですよね。あと最近読んだ、たかぎなおこさんのコミックエッセイ『お互い40代婚』はまさにおだやかスタートの好例でした。知人の西原理恵子さんも、前の夫・鴨志田さんとはドキドキだったと思うけれど、現在の事実婚のパートナーである高須院長とはとても穏やかな関係。それがうまくいっている秘訣だと思いますよ」

 

一方、この世代だからこそ気をつけなければいけないのが、初めから介護を視野にいれた熟年婚だと倉田さん。ずっと独身だった男性が熟年になって結婚を思い立つ理由として、親の「介護」をしてほしいというものがあるが……。

 

「たしかに年齢的には親の介護も、自分たちの介護も発生する時期。だけど最初からそこを意識しすぎた結婚はうまくいかないことが多い。結婚はあくまで自分たちのためにするものですから」

 

大切なことはいかに一緒の時間を共有できるか、に尽きる、と倉田さん。

 

「やっぱり共通の趣味を持てるかどうかがいちばん重要だと思います。熟年婚というのは互いに寄りかかっていない分、一度すれ違ってしまうと、その隙間はどんどん広がってしまいますからね」

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