プロポーズは初デートの場所で……多くのカップルがそう考えるように、ベッキー・マッケイブも恋人のジェサ・ギレスピーに指輪を渡すのはメンフィス動物園しかないと決めていた。
マッケイブとギレスピーは、米テネシー州に住む女性同士のカップル。マッケイブは25日(現地時間)に恋人をメンフィス動物園に誘った。門の前でプロポーズをするためだ。あらかじめ2人の友人に写真とビデオの撮影を頼み、一度きりの特別な瞬間をしっかり収めてもらうつもりだった。
当日、2人は門の前でポーズをとり、友人に写真を撮ってもらっていた。キスをするマッケイブの手には指輪の箱が隠されている。そしてついにその瞬間がやってきた。「愛しているよ」とささやき、指輪の箱を開けながらひざまずくマッケイブ。「結婚してください」ーーその言葉に、ギレスピーは顔を上気させ、目を丸くして飛び跳ねる。しかしすぐに「イエス」とは言わず、「オーマイガー」と叫ぶばかり。フレームの外に出て行ったギレスピーに、撮影していた友人が「あんた何やってんのよ」とツッコむと、ギレスピーは自分の荷物から小さな箱を出して見せた。
今度はマッケイブが「オーマイガー!」と叫ぶ番だった。ギレスピーも同じ日にプロポーズしようと指輪を用意していたのだ。「キャー!」と声を上げながら、2人は抱き合い、その様子を通りかかった人々も微笑みながら見守った。
「彼女がプロポーズしようとしていたなんて私はちっとも知らなかったし、彼女もまったく予想していなかったの! 2人とも超ビックリ!!! 友達に囲まれて、素晴らしい夜を過ごしたわ。彼女をフィアンセと呼べるなんて、私は世界一ラッキーな女の子です」
ギレスピーがこんなキャプションを添えて、一連の様子を撮影したビデオをFacebookに投稿すると、リアクションが1万件以上、シェアも8千回を超えた。地元テレビ局の取材に応えた2人は、来年の夏に結婚すると報告したという。