最年少の自治会長に就任した親川静也さん=沖縄市八重島自治会 画像を見る

 

【沖縄】沖縄市の八重島で、市内最年少の自治会長が誕生した。1日に開かれた総会で、市八重島出身の親川静也さん(27)が自治会長に選任された。幼少期から子ども会や青年会活動に参加しており「地域の人たちに育ててもらった。何か恩返しがしたい」と思いを強くする。活動場所がなく一時休止となっている子ども会や青年会活動を復活させ、地域を活性化しようと意気込んでいる。

 

同自治会の公民館は2014年、老朽化が進んでいたため取り壊された。現在は子ども会や青年会活動ができる場所がなく、いずれも活動を一時休止している。自治会活動は残された一部の事務所で継続している。

 

高校教諭を目指し、京都府の通信制大学で学んでいた親川さんは昨年の夏、教育実習で帰郷した際に自治会の状況を聞き、地元に帰ることを決意した。

 

幼い頃、地域活動に積極的に参加してきた親川さん。「区民との交流や触れ合いが多い八重島を復活させたい」と、地元に戻ってからは、友人や知人に声を掛け、青年会活動を再開。現在は、これまでになかった老人会の立ち上げも検討している。

 

親川さんは、高校教諭を目指しながら、自治会長として地域の活性化を模索する。課題は公民館の再建だが、現在は「今ある場所で最大限できる活動をしながら、区民の交流の場を広げたい」と区民同士の交流の機会を設けようと尽力する。親川さんの挑戦は始まったばかりだ。

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