英国のある高校が出した“お触れ”が議論を呼んでいる。
BBCによると、イングランド北西部に位置するウッドチャーチ高校は、全生徒の家庭に向けて高級な防寒ジャケットをの着用を禁ずる旨を通知した。対象となるのは、カナダグース、モンクレール、ピレネックスなどで、いずれも一着10万円を超えるダウンジャケットが多くラインナップされている高級ブランドだ。
レベッカ・フィリプッス教頭は「我々は貧困を感じさせない学校作りに大変関心を寄せています。今回、学生たちと会合を持ち、この結論に達しました。ある生徒は、特定のブランドのコートを着ないといけない、というプレッシャーを家族や生徒本人も感じていたと話してくれました。数年前には同じ理由で通学バッグを導入しています」とBBCの取材に対してコメント。
このニュースは英国内のみならず世界中で報道され、大きな話題となっている。Twitterでの反応は賛否両論だ。
まさにこの高校に息子を通わせているという父親は、「クリスマスにこういうコートを買ってくれと言われていたんだ。でも、学校が今回の発表をしたことで、息子は『もう学校に着ていけないから、いらないや』と言ってきた。結果オーライだね」とホクホクだ。
一方では「なんてバカバカしい。今度は何を禁止するんだ? 痩せることか? 特定の肌の色や宗教か。これまでで最もバカげた考え方だ」と、行きすぎた管理を批判する声も多く挙がっている。