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「よく猫はツンデレだって言いますけど、本当にそう。ちくわは僕が抱っこしてチュウしようとすると、まずはガブッとかんできて。『痛っ!』となった次の瞬間には、もうペロペロと僕の顔をなめて……って、ずーっとやってますよ」

 

タレントで俳優の坂上忍(51)は、こう言いながら新しい家族が“かわいくてしかたがない”と言わんばかりに、相好を崩しまくった。これまで、13匹ものわんこたちを“息子”と呼び、ともに暮らしてきた。だが、先月5日のブログで“坂上家の14男坊”として、今度はにゃんこを新たに迎え入れたことを発表。本誌取材班「ねこ自身」は、すぐさま取材に飛んだ。

 

これまでの息子たちと同じように、坂上は人格、否“猫格”を尊重。新入りのオス猫も、名字込みで「山本ちくわ」と命名した。ちくわ君は、元・保護猫だった。

 

「去年秋ごろ、うちの犬たちのこともよく知ってるボランティアの方が、生まれたての子猫4匹を保護したと聞きまして。まぁ、さすがにすぐうちに勧められるっていうことはなかったんですが。そのうちの1匹が、新しい飼い主が決まって預けたら、元気がよすぎるという理由で戻されちゃったと。そしたら、そのボランティアの方が『元気がいいなら坂上さんのとこ、ありかも』って余計なことを言い始めて(苦笑)。『おいおい、嘘だろ』と思ったんですけどね」(坂上・以下同)

 

とはいえ、大勢の兄わんこが暮らす坂上家。種も違う、小さな末っ子が果たして簡単に受け入れられるのか。そこで昨年12月、まずは1カ月のトライアルを行った。

 

「多少、心配はあったんですが、ちくわはもう初日からなじんじゃって。まったく物おじせず。それどころか、自分の何倍も大きい犬たちの間を縫うように歩きながら前脚でピッ、ピッて、お兄ちゃんたち全員にちょっかい出して。『なんだ、こいつ!?』って(苦笑)」

 

兄わんこたちも、すんなり新入りの弟にゃんこを受け入れた。

 

「お兄ちゃんたち、あっという間にちくわの遊び相手になっちゃった。そして翌朝でしたかね。犬たちの散歩と朝ごはんが済むと、全員、庭に出すんですが、『大丈夫かな?』と思いつつ、ちくわも庭に。そしたら、お兄ちゃんたち一斉に、わーっとちくわに群がったんです。でも、ちくわはシュシュシュッと避けて、チョンチョンッと木に登って。高みの見物ですよ(笑)」

 

こうして、お試し期間も無事にパス。ちくわ君は正式に家族の一員になった。それから2カ月……気付けば、この小さな末っ子の態度が、家じゅうでいちばんでかい。なんなら“パパ”よりも。

 

「ちくわは起きてる間じゅう遊んでるから、お兄ちゃんたち疲れちゃってますね(苦笑)。あと、僕が唯一、ムッとすることがあって。うちは2階が僕の寝室で階段の上り口に柵がある。犬たちが自由に行けないように。その柵を、ちくわは飛び越えちゃうんです。疲れて帰宅して、明日のために早く寝ようと寝室に行くじゃないですか。すると、僕のベッドでふんぞり返って寝てるんです(苦笑)」

 

ちくわ君といちばんの仲よしは、すぐ上の兄わんこ、ゴールデンレトリバーの平塚コウタ君。

 

「いちばん大きいのと、いちばん小っちゃいので、ずっと遊んでます。優しいコウタはちくわにされるがまま、いいように遊ばせてる。ちくわもコウタと遊んでるときがいちばん安心してるみたい」

 

いまでこそ、すっかり愛犬家のイメージが強い坂上だが「もともとは猫派だった」と言う。

 

「僕が小学校2~3年のころかな。中学校だった兄貴が学校帰りに拾ってきた猫がめちゃめちゃかわいくて。そっから、兄と僕で交互に拾ってくるように。多いときには実家に猫、5匹ぐらいいました」

 

なかでも印象深いのが、いちばん最初のにゃんこだ。

 

「ミイという名のオス猫でした。当時、僕は子役のお仕事に電車で1人で通ってたんです。家から駅まで1キロぐらいあったんですけど、ミイがついてくるんですよ。それで僕を見送ると、ミイはひとりでまた家に帰る。賢い子でした。『猫ってこんな頭いいんだ!?』と感心し、すっかり猫派になった。まぁ、あとから来た子でそこまで優秀なのはいなかったけど(笑)」

 

聞けば聞くほど、坂上の話には猫と犬への愛があふれていた。

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