【国頭】国頭村の小学校7校で15日、卒業式があり、思い出の詰まった学びやを巣立った。このうち、4月から休校となる佐手小(福本利江子校長)、北国小(金城明美校長)では、それぞれただ1人の6年生が、後輩や地域の人々に見守られながら卒業を迎えた。
村内で卒業したのは奥間小17人、辺土名小22人、佐手小1人、北国小1人、奥小2人、安田小3人、安波小2人。
佐手小では、宮城美玖(みく)さんが卒業した。ひな壇の宮城さんの隣には、6年間の思い出が詰まったランドセルが飾られた。式場の壁には在校生4人の言葉が書かれた垂れ幕が掛けられ、宮城さんを祝福した。
宮城さんは「この6年間は私を大きく成長させてくれて、宝物の毎日でした。佐手小で学んだことを生かしながら、中学生活を楽しみたい」と述べた。
北国小では武田小夏さんが卒業を迎えた。武田さんは、4年生の3学期に山村留学制度で北国小に転校、当時は1人だった児童数も卒業時には5人に増えた。武田さんは最上級生として4人の後輩を支えてきた。
武田さんは「両親や皆に感謝しながら過ごした日々、思いやる心、諦めない心。北国小で学んだことに誇りを持って、中学校でも頑張ります」と述べた。
両校の在校生は4月から辺土名小へ通う。また、休校に伴い全職員の離任式も開かれ、地域の人々が参加して職員らをねぎらった。
(新城高仁通信員)
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