大型連休中は結婚ラッシュ? 改元に合わせて婚姻届の提出が集中するのではないか、と県内の市町村が気をもんでいる。5月1日は改元と「大安」が重なるメモリアルデー。専門家も「一層の特別感を出すため、この時期に結婚する人は例年より多いだろう」と指摘し、複数の自治体が職員を出勤させる方針だ。ただ「どれくらい提出があるか、想像も付かない」と本音ものぞかせる。
琉球新報が16日までに、県内41市町村に対し、大型連休中の婚姻届の対応を確認した。「閉庁中なので警備員か日直職員が預かる」とする自治体が多かったものの、特別態勢を取る自治体もある。
那覇市の城間幹子市長は10日の会見で「歴史的な日に婚姻届を出す市民にとって、新たな門出になるようしっかり対応したい」と強調。5月1日に限り、職員10人ほどが1階ロビーで対応するという。
浦添市も5月1日は戸籍係を1人常駐させる。担当者は「30年ぶりの改元で、さらに大安。どれくらいの人が来るか、全く想像が付かない」。西原町も「守衛1人では対応が難しい」とみて、改元日だけ戸籍担当職員2人を待機させるよう検討している。「普段、婚姻届の提出は日に1、2件だが、今回は予測が付かない…」
5月1日の「令和初日」に対し「平成最後」の4月30日を注視する声もある。中城村は4月30日と5月1日、戸籍担当を出勤させる方向だ。他の自治体にも「5月1日に婚姻届を提出できるか」などの問い合わせが増えているという。
結婚事情のプロはどう見ているだろう。リクルートブライダル総研(東京)の落合歩所長は「改元は節目で、時代の転換点。結婚も人生で重要な節目なので、結婚を考えていた層の行動のきっかけとなる可能性はある」とし「記念日婚」の増加を予想している。
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