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「磯野さんが今のマンションを購入したのも、元夫・Tさんが経営するバーから徒歩数分のところにあるためです。彼が通いやすいよう、『少しでも愛する夫の役に立ちたい』という彼女なりの愛情だったのですが……」

 

5月19日、12年に再婚した24歳年下の男性・Tさんとの離婚を発表した磯野貴理子(55)。6月2日には自身が出演するドラマ『つばめ刑事』(ひかりTV)の完成披露挨拶に出席。共演者から離婚についてイジられる場面でも、「ついこの間、離婚しまして。でも、おかげさまでこんなに元気になりました。つば九郎と一緒にドラマの宣伝をさせてもらっています!」と明るく語っていた。

 

「5月末に磯野さんは大ファンである東京ヤクルトスワローズの始球式に参加しましたが、オファーがきたのは直前でした。それでも『絶対やらせて!』と引き受けたのは、“好きなことをしている間だけは離婚のつらさを忘れられる”という思いがあるのでしょう。また離婚後にバラエティ番組にほとんど出演していないのも、元夫に批判が集中しないよう気遣っているのだと思います」(知人)

 

人前で気丈にふるまう磯野。しかし、苦悩は続いていた――。

 

「実は離婚発表後も、磯野さんのマンションへTさんが毎日のように出入りしているんです。仕事場へもマンションから通っており、着替えるためだけに立ち寄ることもあるそうです。それどころか、駐車場に自分の車を止めているといいます。マンションの住人たちも『まだ出ていかないの……』とため息をもらしています」(前出・知人)

 

5月末日、本誌も磯野の自宅マンションから出てくるTさんの姿を目撃。現在の生活について聞くと「お話しするつもりないんで」と渋い表情で立ち去っていった。夫婦問題カウンセラーの高草木陽光さんはこう語る。

 

「全国でどのくらいあるかは不明ですが、こうした事例は非常にまれです。ほとんどの夫婦は離婚する前にまず別居を選択します。私は今までに約8千人の離婚相談を受けてきましたが、そのなかで離婚後すぐに家を出て行かず、一定期間夫婦で一緒に暮らしていたケースは4~5件しかありません」

 

離婚の理由について、自身のレギュラー番組『はやく起きた朝は…』(フジテレビ系)で磯野はこう語っていた。

 

「(元夫が)『自分の子どもが欲しい』って。あっ、そうか。そらそうだと思って。『何か勝手言って、俺』って(向こうに言われて)『勝手じゃないよ。自然なことだよ。当たり前じゃないの』って……」

 

自ら離婚を切り出したともいえるTさん。それなのに、なぜ今も磯野のもとに居座り続けるのか。高草木さんは続ける。

 

「単純にお金がなかったり、引っ越し先が決まらないといった現実的な問題があるのではないでしょうか。ですが大抵の人はパートナーに離婚を言い出す前に、離婚後のシミュレーションなり準備をしています。そういった意味でTさんは、磯野さんの優しさに甘えている部分があるといえるでしょう。ほとんどの女性は離婚後に姓が変わるため、さまざまな手続きをしなければなりません。ただでさえ忙しいわけですから、いつまでも居座られるのは迷惑でしょう。これから数カ月、数年とたっても出て行かない場合、磯野さんの新たな恋愛や再婚にも悪影響が出てくると思います」

 

それでも磯野には、Tさんの“自宅出入り”を許す理由があった。

 

「磯野さんは決してTさんのことを嫌いになって離婚したわけではありません。Tさんが過去に女性への暴行騒動で非難を浴びたときは、誰よりも彼のことをかばっていました。今回も『子どもが欲しい』という彼の気持ちを尊重して、前向きに離婚を選択したのだと思います。14年に磯野さんが脳梗塞で倒れた際に寄り添っていたのもTさんでした。彼女は『彼は命の恩人』と、とても恩義を感じているといいます。だからこそ、彼のことは今でも気にかけているのでしょう。再出発をできる限り応援したいと考えているようです」(芸能関係者)

 

磯野は17年6月13日号の『婦人公論』で、こう語っていた。

 

《緊急入院以来、私の事務所との連絡、仕事関係の人とのやりとり……全部一人でやってくれていましたから。飄々としていたけれど、神経をすり減らすような毎日だったのでしょうね。本当に感謝しています》

 

常にTさんのことを一番に考えていた磯野。たもとを分かった今でも、彼への感謝は変わっていないのだろう。そうした元妻の優しさを感じ取ってか、Tさんにも変化が見られているという。

 

「最近は心を入れ替えて、バーの経営に力を入れているようです。必死に切り盛りしたかいもあって、お客さんも徐々に増えてきていると聞いています。『いつまでも磯野さんの好意に甘えて迷惑をかけるわけにはいかない。早く独り立ちしなければ』という彼なりの思いがあるのでしょうね。近いうちに磯野さんのマンションからも離れると決めているそうですよ」(別の知人)

 

6月上旬、本誌は今の“同居”生活について聞くべく、仕事に向かう磯野に声をかけた。「Tさんへのお気持ちを聞かせていただけないでしょうか」しかし磯野は笑顔で「ごめんなさい」とだけ言い残し、去っていった。

 

突然の離婚発表から3週間。嘆息の日々は、2人の新たな関係に向かって少しずつ変わり始めていた――。

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