「いまになって2千万円足りませんって、考えようによっては『年金詐欺』みたいなもんですよ」
金融庁が発表した“老後2千万円不足問題”を特集していた6月6日放送の情報番組『ひるおび!』(TBS系)。月曜日から金曜日までレギュラーコメンテーターを務めている立川志らく(55)の冒頭のようなコメントは、さっそくネットニュースとして報じられていた。
最近も川崎殺傷事件で自殺した容疑者について「死にたいなら1人で死んでくれよ」と発言し物議を醸したが、“毒舌コメンテーター”としての注目度は上昇し続けている。実は秋には“大抜擢”も決まっているという。制作会社の関係者は言う。
「TBS系の朝の情報番組『ビビット』(8時~9時54分)が9月いっぱいで終了し、10月からは新しい情報番組がスタートすることになります。そのMCに内定しているのが立川志らくさんなのです。多忙になりますから、現在出演中の『ひるおび!』午前の部(10時25分~11時55分)のコメンテーターは卒業かと思われたのですが、ご本人に意向を聞いたところ、『もう何年もお世話になっている番組だから、自分から降りるなんて言いませんよ』ということで、続投が決まりました」
さらに新番組の枠と『ひるおび!』の間の番組への出演も検討されているという。
「実現すれば、朝8時からお昼まで4時間、ほぼ出ずっぱりということになるのです」
“TBS朝の顔”になるという志らく。なぜ、そこまで重用されるのか?
「ふだんはとても穏やかな人柄で、スタッフたちにも腰が低く、局内では“仕事がしやすい人”と、人気なのです。ときには炎上もいとわない毒舌にしても、上から目線ではなく、庶民感覚に寄り添ったもの。メイン視聴者である主婦たちにも支持されている、と、局は判断しています」(TBS関係者)
2人の女の子を持つ子煩悩パパでもある志らく。実は毒舌コメントの原点は、日常での夫婦の会話にあったという。彼はテレビを見たり新聞を読んだりしながら「自分だったらどうするか、何を言おうか」と考える癖がついており、その聞き役が17歳年下の妻・莉加さん(38)なのだというのだ。
本誌のインタビューでは次のように語っている。
《家でテレビを見ていると、かみさんからよく「うるさくてしょうがない。ずっと何かしゃべってる」って言われる。それを今度はテレビの中から言うようになったので、「家と同じだ」って笑ってますよ。いつも家でしゃべっていたことを、いまはテレビで言っているだけのことなんです》(本誌’17年11月14日号)
いわば夫婦の会話が毒舌特訓になっていたというのだ。莉加さんは夫の思考回路を知り抜いているそうで、同インタビューで《かみさんが弟子と番組を見ていて「師匠は次にこういうことを言うよ」って言ったら、それがズバリ当たって弟子が驚いていたという話を聞きました(笑)》とも語っている。
日常生活で繰り広げられる夫の辛口連発にもまったく動じていないという莉加さんも、かなりの猛妻のよう。実はかつてはアイドル活動をしていた。
「’00年に『Link Link Link』という3人組アイドルグループとしてデビューしました。その後は女優として活躍し、志らくが監督を務めた映画『SF小町』ではヒロインとして出演。それがきっかけで交際が始まったのです」(芸能関係者)
交際4年を経て、’06年に結婚。莉加さんの“落語家の妻”歴も、もう13年になる。
「派手なアクセサリーを好み、体にはタトゥも入れています。’16年に放映されたテレビ番組では“ファンキーおかみ”として紹介されました」(演芸関係者)
志らくは昨年から週刊誌でエッセイの連載を始めたが、そのなかにも莉加さんがしばしば登場する。例えばニューヨークのチャイナタウンで、想像を絶するマズイ中華料理を出すレストランに入ってしまったときは、莉加さんが体を張って食べてくれたという。
エッセイのネタを提供してくれ、今後は毒舌MCの特訓相手としても期待されている莉加さん。“新・TBS朝の顔”誕生の陰には、頼りになる猛妻の存在があったのだ。