今年大ブレーク中のものまねタレント・りんごちゃん(31)は青森県十和田市出身。りんごちゃんが小学生だったころ、一家はこの町に引っ越してきたという。小学生のころを知る近所の女性は言う。
「当時はけっこうおとなしいイメージでしたので、テレビで元気に大友康平のものまねなんかをしているのを見ると、ちょっと不思議な感じですね。動物好きの優しい子で、よくうちの犬とも遊んでくれました」
町の人々は“物静かなかわいらしい子”という印象を持っていたようだ。地元の高校に進学したが、同級生の男性は次のように語った。
「いまと顔立ちはあまり変わりませんね。(りんごちゃんは)ずっと女の子の友達といっしょだったから、私はあまり話す機会はなかったですね。詰め襟の制服を着ていましたが、サラサラの髪をセミロングぐらいに伸ばしていました。そういえば、あるとき先生が男子を集めて、こんなことを言ったのを覚えています。『A(※りんごちゃんの本名)の個性を認めてあげよう。つまらないことでAをいじめないようにしなさい』って」
いまも“郷土愛”は変わらないようだ。芸名の由来である“りんご”も、青森県の特産品だ。彼女を知るファッション関係者は言う。
「よく実家の中華料理店の話をしていますね。『あげやきそばも美味しいって、評判なんですよ』と言っていました。そういえば今度、地元でショーをやるそうで嬉しそうにしていました」
故郷を離れて13年、9月18日に十和田市内にある十和田富士屋ホテルで“凱旋ディナーショー”が行われた。ホテルの支配人は言う。
「若い従業員たちが『いま話題のりんごちゃんって、地元の出身なんですよ。すごく面白いです』と教えてくれて、ショーに来てもらうことにしました。400席で、6月にチケットを売り始めたのですが、たった2週間で売り切れてしまったんです。このホテルの長い歴史でも初めてのことです」
当日はお店の休業日。両親も我が子の晴れ姿を見ることができただろうか。