秋の全島闘牛大会で、激しくぶつかり合う闘牛に盛り上がる観客=10日午後、うるま市石川多目的ドーム(又吉康秀撮影) 画像を見る

 

【うるま】牛主の「ヒーヤイ」の掛け声とともに、角と角がぶつかる鈍い音がドームに響き渡る。超満員となった秋の全島闘牛大会のスタンドからは、勝負が決まるたびに指笛、拍手、大歓声が沸き上がった。

 

闘牛界屈指の巨漢牛・新力號と2階級制覇を目指す(株)全勝工業王冠との闘いが大注目のシーの一番。約150キロの体重差をものともせず、果敢に突き技を仕掛ける(株)全勝工業王冠に、新力號が戦意を喪失し敗走した。(株)全勝工業王冠の牛主・久保田桂広さんは「階級上げに『無謀だ』と言う声もあったが、勝てて良かった。狙い通りの戦いができた」と喜んだ。

 

中量級では、約100キロの体重差に苦しめられながらも、現王者の古堅モータース☆黄龍が挑戦牛の伊波重機S53年生☆昭和無敵を強靱(きょうじん)な首力と横開きの角で仕掛ける掛け技で押し込めた。古堅モータース☆黄龍の牛主・佐久川政秀さんは「最高だ。もう11歳なので無理をさせない程度に、あと少しだけ頑張らせたい」と笑顔で語った。

 

全島闘牛大会では今大会から新たに「応援大賞」を設け、初代大賞にはシーの四番で勝利を収めた龍星白雪(牛主・赤嶺整伸さん)の応援隊が選ばれた。

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