『楽曲はアーティストだけのものじゃない。皆さんとの共有物や』というさんまのアドバイスが……。 画像を見る

「SMAP解散後、メンバーが誰も歌ってこなかった楽曲を、このタイミングで歌うことに対して、一部のファンから否定的な意見が上がる懸念もありました。それでも木村さんは明石家さんまさん(64)の『楽曲はアーティストだけのものじゃない。皆さんとの共有物や』というアドバイスと、SMAPへの強い思い入れで実現させたんです」(音楽関係者)

 

2月8日から東京・国立代々木競技場第一体育館で始まった木村拓哉(47)のソロライブツアー。全20曲を熱唱した木村だが、東京公演の3日間を通して、SMAP時代の名曲『夜空ノムコウ』を歌った。なぜ『夜空ノムコウ』を“復帰曲”に選んだのだろう。

 

「この曲で、SMAPは初めてミリオンセラーを記録しました。木村さん自身がギターを抱え、ほかの4人が囲む演出を特に気に入っていました。今年の正月に放送されたドラマ『教場』(フジテレビ系)の打ち上げでも歌っていましたね」(別の音楽関係者)

 

木村は東京公演の3日間、SMAP時代の曲をもう1曲ずつ、日替わりで歌っていた。初日に選んだのは『SHAKE』。

 

「発売された’96年はSMAPにとってターニングポイントとなった年。現オートレーサーの森且行さん(46)が脱退し、冠番組『SMAP×SMAP』が始まりました。木村さん自身“カラオケで1曲目に歌うならこの曲”と語っています」(前出・音楽関係者)

 

2日目に歌った『らいおんハート』は、SMAPが2度目のミリオンセラーを獲得した曲。

 

「発売した年に木村さんが入籍発表しました。ご本人の半生を振り返っても、忘れられない曲なんでしょう」(前出・音楽関係者)

 

そして3日目には『$10』。

 

「中居正広さん(47)が『SMAPが“いい感じになってきた”』と評する’93年の曲です。SMAPがカバーする前から森さんが好んでライブのソロで歌っていただけに、彼との思い出の曲でもあり、ライブで盛り上がる“鉄板曲”です」(前出・音楽関係者)

 

今回の木村のライブについて観客の反応はやはり多種多様だった。

 

《うれしい半面、やっぱり1人では歌ってほしくなかったかな。SMAPの歌は、5人で一緒に歌わなきゃ意味がない》
《喜ぶ人もいれば複雑な人もいることなんて彼自身がいちばん理解しているはず。自分の立場、気持ちとして、歌う決断をしてくれて私はうれしいです》

 

次のライブではどんな“思い出の曲”を歌ってくれるのだろうか――。

 

「女性自身」2020年3月3日号 掲載

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