《一つ一つの公務に真摯に向き合い、心を込めて大切に務めを果たすべく努めてまいりました。天皇の一つ一つの公務の重みと、それらを行うことの大切さを感じております》
天皇陛下は2月23日、60歳の誕生日を迎えられた。21日には誕生日に際して、令和となって初めて記者会見に臨まれ、昨年5月に即位されてからの約10カ月について振り返られた。
《常に私の傍らに寄り添い、相談に乗り、公務に共に取り組みながら支えてくれている皇后雅子に、感謝しております》
天皇陛下は会見の中で、実に13回も雅子さまのお名前を出されて、繰り返し感謝を述べられた。皇太子妃時代は適応障害によりご公務に出席できない時期もあった雅子さま。しかし皇后となられた昨年は何度も地方にも足を運ばれ、即位関連の儀式にも出席された。
そうした皇后としてのご活動について、天皇陛下は《雅子は、種々の工夫を凝らしつつ一生懸命に努力を積み重ね、幸いにして、令和元年は、即位に係る全ての儀式・行事に出席することができました。このことを私も雅子もとてもうれしく思っております》と語られた。
一方で《雅子はいまだ快復途上にあり、昨年12月の誕生日の際に医師団が見解として述べているとおり、体調には波があり、大きい行事の後や行事が続いた場合には、疲れがしばらく残る傾向があります》と、雅子さまのご体調についてお気遣いの言葉も。
そして《近くで見ていると、とてもよく頑張っていると思いますが、決して無理をすることなく、これからもできることを一つ一つ着実に積み重ねていってほしいと思います》とエールを送られるとともに、《私も今後とも、できる限り雅子の力になり、支えていきたいと思っております》と述べられた。
「天皇陛下は昨年の誕生日にも《雅子を支えていきたいと思っております》とおっしゃっていました。お二人が互いに支え合うという夫婦像は、即位されてからも変わらない天皇陛下の信念なのでしょう」(皇室担当記者)