米シカゴの動物保護施設Chicago Animal Care and Control (以下CACC)が、里親を待つ動物の数がゼロになったとFacebookで報告した。施設開所以来初めてのことだという。NBC Chicagoなど、複数の海外メディアもこのことを報じている。
新型コロナウイルスの感染を防ぐため、米国内の大都市では外出禁止令が発令されている。これを受け、自宅で過ごす時間を豊かなものにしたいとペットの需要が高まっているのだ。
CACCはFacebook上で、「動物の里親募集は終了しました。こんなことを言える日がくるなんて……このお知らせを発表できて本当にハッピーです」と報告。しかし、「まだまだあなたの助けが必要です」と訴える。
「今後も受け入れの予定はありますし、職員は今日も外で保護活動を行っています。動物の数はまた増えるでしょう」
投稿によると、現在CACCには犬51匹、ネコ6匹、雄鶏2羽が収容されているという。いずれの動物も迷子になって日が浅いために飼い主からの連絡を待っていたり、狂犬病に罹患していないかを観察したりと様々な理由で里親募集を保留としている動物だ。今後、彼らの多くが譲渡対象となることが予想されるが、一時的にではあっても里親募集が“終了”したという事実は素晴らしいものだ。
「もらわれていった動物たちの近況を見るのが大好きです! 里親さんはコメント欄に写真を投稿してくださいね」という呼びかけに、CACCの“卒業生”が健やかに成長している写真が多数寄せられている。
外出禁止令が解かれた後も、動物たちが手放されることなく幸せに暮らしていくことを願うばかりだ。