JYJの元メンバーのパク・ユチョン(33)が5月11日、約1年ぶりに韓国のテレビ番組に出演。記者会見で嘘の発言をした理由や、今後の芸能界復帰について言及した。
ユチョンは、この日放送されたチャンネルAの芸能情報番組『風の噂で聞いたでショー(原題)』にVTR出演。番組が行ったインタビューで「本当に申し訳ないと謝罪する時間を持ちたいと思っていたが、それすら勇気がでなかった」と沈黙を貫いた約1年間を、涙ながらに振り返った。
’19年4月に麻薬投与疑惑が浮上した際、ユチョンは記者会見を開き「決して麻薬を使用していない。容疑が立証された場合は芸能界を引退する」と潔白を主張。しかし、その後の麻薬反応検査で陽性反応が確認され、同年7月に懲役10か月、執行猶予2年の有罪判決が言い渡されている。
インタビューでは、当時の記者会見で嘘をついたことについて質問が及んだ。ユチョンは「まともな状況判断ができていなかった。すごく怖かった。過去の事件によって多くの非難があり、そういう時期がまた訪れると思うと理性的な判断ができなかったのだと思う」と説明。「素直に認めて謝罪をしたらよかったと心から後悔している」と振り返った。
引退状態にあったユチョンだが、今年4月に有料ファンクラブを開設。年会費は6万6,000ウォン(約5,800円)と、一般的なファンクラブの3倍近い価格を問題視する声が多い。さらに有料のファンイベントや写真集販売も行っており、「自粛期間が短すぎる」というのが世間の意見だ。
これについてユチョンは「今も僕を応援して、近況を気にしてくれている方々のため」と強調。芸能界復帰を反対する声は「当然受け入れるべき部分」とし「世論を変えるまでにどれくらいの時間がかかるか、変えられないかもしれない。許してほしいというのは厚かましいと思うので」と慎重にコメントした。
最後は「僕が僕の人生を生きる、ということに気がついた。未来を諦めずに誠実に生きていく。自分自身との約束でもあるが、二度と同じ過ちは繰り返さない」と決意を語った。
しかし、視聴者からは「まだファンがいるなんて驚いた」「これを放送した局側にも問題がある」と厳しい意見が相次いだ。韓国の視聴率調査会社「ニールセンコリア」によると、同番組の視聴率は5月4日放送回の1.8%から1.0%に急落し、今年最低をマーク。ユチョンの自粛解禁への道のりは長いようだ。