英国出身の俳優ベン・クロスさんが18日、オーストリアのウィーンで亡くなったとDeadlineが報じている。72歳だった。
’47年にロンドンの労働者階級の家庭に生まれ、学校に通いながら俳優を志して演技を学んだ。しかし、生活費を稼ぐために学校を中退。窓拭き、ウェイター、大工など様々な仕事を転々とし、22歳のときに念願叶って王立演劇学校に入学した。みるみる頭角を現し、その年の演技部門のヴァンブラ賞を受賞。数々の舞台を踏み、’77年に『遠すぎた橋』で銀幕デビューを飾る。
映画出演二作目『炎のランナー』では主役のハロルド・エイブラハムスを演じ、高い評価を得た。アカデミー作品賞も受賞した本作は、ダイアナ元妃と共に自動車事故で亡くなったドディ・アルファイド氏がプロデュースしたことでも知られる。
『スター・トレック』(’09年)では、スポックの父サレク役を務め、近年ではテレビドラマやテレビ映画に数多く出演していた。