話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今週は、「ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展」へ行ってきました。
■「ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展」上野の森美術館にて’21年1月11日まで開催中(※新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため、日時指定券の販売を導入)
所蔵総数21万点にものぼる英・ロンドンの肖像専門美術館「ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー」より、英国王室約500年の歴史をたどる肖像画、約90点が来日中です。
会場へ足を踏み入れ目に飛び込んできたのはヘンリー8世の肖像画。表情がちょっと怖い。作品の周りにあった人物史・人物像の説明を読むと、6人と結婚し、うち2人の妻を処刑と、衝撃の情報が。
このように肖像画と人物の説明を対比させ鑑賞していくと面白いかもしれません。
《チャールズ1世の5人の子どもたち》では5人の子どもたちがにこやかにほほ笑んでいると思いきやじつは仲が悪かったとか、《消化におびえる酒色にふけた人、ジョージ4世》は“ひどい放蕩ぶりで悪評が高かった巨漢の皇太子”などストレートな説明が。
奔放な人物も多く、パパラッチやSNSが存在しない時代でよかったかもと思うこと数回。
もちろん統治力を持ったエリザベス1世や、現在のエリザベス2世など好感度の高い人たちもいます。女王たちが身につけている豪華なジュエリーにも注目です。
近代になると写真も多くなり、チャールズ皇太子、ダイアナ元妃、ウィリアム王子、ヘンリー王子など、私たちに身近な王族が登場してきます。
世界が注目する英国王室の歴史。そんなつもりじゃなかったのに途中からワイドショー的なノリで存分に楽しんでいる自分がいました。
《消化におびえる酒色にふけた人、ジョージ4世》
’A Voluptuary Under the Horrors of Digestion’, King George IV by James Gillray, published by Hannah Humphrey(1792)
「女性自身」2020年11月3日号 掲載