12月22日、三菱UFJ銀行の頭取に同行の取締役常務執行役員の半沢淳一氏が昇格したと報じられた。
日経新聞によると、副頭取や専務13人を抜いて常務から頭取になったという半沢氏。同行の頭取はこれまで副頭取からの昇格しか例がなく、常務からの登用は異例となり“実力主義”が体現されたという。
さらに驚くべきは、半沢氏が人気ドラマ『半沢直樹』(TBS系)の原作者・池井戸潤氏(57)と同期だったというのだ。
いっぽう三菱UFJ銀行は、「本日の一部報道について」と題した文書を発表。「当行の役員人事に関する報道がありましたが、当行から発表したものではありません」と否定している。
今年7月に放送された同ドラマは、最終回の平均視聴率が32.7%を記録するほど大ヒット。最終回では北大路欣也(77)演じる中野渡頭取が、堺雅人(47)演じる半沢に向けて「君はいずれ頭取になる男だ」と伝える力強いセリフもあった。
そんなドラマと現実がリンクするようなエピソードに、Twitterでは反響が広がっている。
《凄い! リアル半沢直樹とは!》
《頭取に半沢氏とあったので一瞬、何の冗談かと思ったら、ドラマを超えた真実というか、13人抜きとはすごい》
《ついに頭取に! とか思っちゃいますな。何にしても、13人抜きで昇格はすごいですね》
「池井戸さんは、メディアのインタビューで『半沢直樹にモデルはいない』と明言されていました。ただ主人公の名前を付けるにあたって、“同期の名前を借りた”とも言われています。また銀行のモデルも、『全て想像です』と語っていました。ですがドラマに出てくる『東京中央銀行』は、三菱UFJ銀行と同じカラーの赤という点でも一致。ドラマ終了後も続編やスピンオフが望まれていただけに、この偶然はドラマファンを喜ばせています」(テレビ局関係者)