球春到来! プロ野球のペナントレースが3月26日に開幕した。
去年は新型コロナの感染拡大で開幕が6月後半までずれ込んだが、今年は予定通りその日を迎えることができた。まだ球場の入場観客者数に制限はあるが、野球ファンにとってはなんとも喜ばしいことだろう。
実は皇后雅子さまも、筋金入りの野球ファンでいらっしゃる。
田園調布雙葉学園の中学2年のときには、野球好きが高じて、友人たちとご一緒にソフトボール同好会を結成。雅子さまは4番でサードの中心メンバー。熱心な活動が認められ、同好会はすぐに対外試合のできるソフトボール部に昇格する。雅子さまが中学3年のときには、世田谷区大会で優勝を果たした。
学校の裏手には読売ジャイアンツの多摩川グラウンド(二軍の本拠地球場および練習場)があり、よく練習を見学されていたという。それもあってか、当時の雅子さまは大の巨人ファン。とくに高田繁選手がお気に入りで、ソフト部の背番号も高田選手と同じ「8」。高田選手のブロマイドを下敷きに挟んで持ち歩いていらっしゃったそうだ。
雅子さまはその後、父・小和田恆さんが米ボストンに赴任したため、高校1年のときにマサチューセッツ州のベルモント・ハイスクールに編入された。そこでもソフト部に所属し、セカンド4番のレギュラーとして活躍された。のちに恆さんが、こんなコメントを残している。
「ある日、地元の新聞を見ていたら、『スラッガー・マサコがヒットを打って、ベルモント・ハイスクールが試合に勝った』と三段抜きで出ていて、本当に驚きました」
また、海の向こうで溌溂とプレーされていたハイスクール時代、雅子さまが日本のご友人に送られた手紙の中には、こんな一節があった。
「今年も大洋は弱いですか?」
雅子さまはこのころ、大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)も応援されていたのだ。大洋の外野手だった長崎慶一選手の“追っかけ”をされるほど気に入られたのがきっかけだったようだ。
横浜DeNAベイスターズは昨季こそ4位だったものの、’16年以降の5年間で3回Aクラスになるなど、近年は優勝争いにも加わっている。雅子さまがファンだった高田繁氏は’11年から’18年まで球団GMを務めていたが、その手腕も大きかっただろう。
天皇陛下も知る人ぞ知る巨人ファン。ジャイアンツのユニフォーム柄のTシャツを大切にされていたという。愛子さまは、日本代表チームが連覇を成し遂げた’09年のWBCをテレビでご覧になって以来、内川聖一選手のファン。福岡ソフトバンクホークスから移籍した内川選手は、今季から東京ヤクルトスワローズでプレーする。
野球好きの天皇ご一家は今季、どの球団、どの選手を応援されるのだろうか――。