今年1月に発売した「元気の酒」(1485円)。ラベルにはパーントゥも描かれています。目にすれば「なんだこれは?」と気になるボトルは話題性も抜群。ステイホーム中のお供にいかがでしょう 画像を見る

その昔、宮古島へ旅行したときの思い出の飲み物、「元気の子」がお酒になったと聞きました。ぜひ飲もうと思っていますが、どんなお酒なのかもう少しくわしく知りたいです。調べてみてください!
(浦添市 ヨーグルト・ボーイ)

 

「元気の子」は宮古島内で製造販売されている乳酸菌飲料。宮古在住の方ならおなじみのドリンクで、甘酸っぱい味とグリーンとイエローのパッケージが特徴です。それがお酒になるとはいかに?

 

調べてみるとすぐに、同じく宮古島内の泡盛メーカー、株式会社多良川が「元気の子」とコラボしたリキュールを発売したことがわかりました。商品名はずばり「元気の酒」。明快なネーミングからは、開発した人の遊び心が伝わってきますね。ということで、調査員は多良川の那覇支社を訪れてみることにしました。

 

大人のイラストが目印

 

「こちらが『元気の酒』になります」

 

調査員に多良川の専務取締役・砂川英之さんと営業部・田場光さんが実物を見せてくれました。ボトルから見える中身は薄いピンク色。「元気の子」と同じですね。中身以上に目を引くのは瓶のラベルです。「元気の子」のカラーリングをそのまま採用、手描き風のイラストが添えられているところまで一緒。「元気の子」がそのままボトルになったようなイメージですが、「子」のパッケージイラストが子どもたちなのに対し、「酒」の方は楽しそうな大人たちに変更。お酒であるということは強調しています。

 

「話題性を狙った部分はありますが、宮古の企業同士で新しいものを作る、という気持ちもあったんですよ」

 

そう教えてくれたのは砂川さん。「元気の子」を製造販売する元気生活株式会社と協力し、味にもこだわって商品開発したそうです。アルコール分は泡盛がベースになっていますが、もちろん単純に泡盛と「元気の子」を混ぜただけではありません。乳酸菌飲料の甘酸っぱさと泡盛の香り、双方を生かすために試作を重ねたのだとか。微妙な調整を続け、納得いく味になるまでに10カ月近く要したそうです。

 

昔懐かしい味

 

そうして完成した「元気の酒」。田場さんは「いつか飲んだことあるような昔懐かしい味」だと説明してくれました。「元気の子」は宮古限定のドリンクですが、これに近い乳酸菌飲料は各地にあります。子どもの時に飲んだ甘酸っぱい味を思い出しながらほろ酔いできるのは不思議で面白いですね。

 

そして現在、「元気の酒」と連動する形で石垣島の乳酸菌飲料「ゲンキクール」と泡盛メーカー、請福酒造がコラボしたリキュールの企画も進行中という情報を得ることができました。田場さん、砂川さんいわく近いうちに「飲み比べ」を楽しめるようになるとのこと。もしかすると「乳酸菌飲料リキュール」のブームがやって来るかもしれません。今後もこの話題に注目です!

 

〈元気の酒取り扱い店〉
・多良川オンラインショップ
https://taragawa.shop-pro.jp
・県内のイオン各店
・ビッグワン各店

(2021年4月15日 週刊レキオ掲載)

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