6月24日、『文春オンライン』によって報じられたYouTuber31名による大宴会。記事によると彼らは、緊急事態宣言下ながらも明け方近くまで飲酒しながらカラオケ。なかには店のそばで路上喫煙をしたり用を足したりするものもいたという。
「当時、ネットだけでなくワイドショーでも非難轟々でした。また著名人の言及もあり、武井壮さん(48)はYouTubeで『31人集まってカラオケして酒飲んでワーキャーやってたならさ、責任取らなアカンのじゃないの?』とコメント。さらにEXITの兼近大樹さん(30)はTwitterで《若い子に与える影響力を素敵に使ってくれたら嬉しいなと感じました》と投稿しました」(芸能関係者)
その非常識ともいえる行動から、“ファン離れ”もささやかれていたYouTuberたち。しかし、あれから5日。意外なことに、登録者数にあまり変化がないようだ。
減少数が多いものでいうと、水溜りボンドは報道時の415万人から411万人に。そしてコムドットは205万人から201万人にと、それぞれ4万人ずつ減少している(29日 18:40時点)。とはいえ、そもそも登録者数が400万人や200万人規模であり大きな影響のようには見えない。
一番減少したのは、女性3人組YouTuberのヘラヘラ三銃士。メンバーの1人が謝罪でなく煽る内容の動画をアップし炎上したものの、113万人から107万人と減ったのは6万人。万単位ではあるが、裏を返せば「それでも107万人は彼女たちの動画を待っている」とも言える。
あるエンタメ系ライターは「YouTuberはファンとの結びつきが強い」といい、こう続ける。
「YouTuberは“自分らしさ”を打ち出すことで、ファンを獲得していきます。そのため『今回の失敗もこの人らしい』とファンは考えるのでしょう。また、悲しい時にYouTuberの動画を見てファンになったというケースも多い。彼らの支持層は若い分、なおさら“助けてくれた人”への思い入れが強くなるのです」
そして、驚くことに登録者数が増えているチャンネルもある。特にレイクレは著しく、83万人から84.5万人に増加。ネットでは《騒動でレイクレ知ったけど、めっちゃ動画面白い》という声もあり、“ピンチをチャンスに変えた”といえるかもしれない。
「YouTuberはファン同士の結束も固いため、登録者数が一斉に離れていくということはあまり考えられません。極端な話、自分たちらしさを貫き、ファンのことだけを考えていればいい。だからこそ世間一般の感覚とズレてしまう可能性があり、今回の騒動もそれゆえに起こったともいえるのではないでしょうか。これを機に、“常識”について深く考えるきっかけになればいいのですが……」(前出・ライター)
YouTuberは影響力が年々高まっており、なかには東京五輪のアンバサダーを務めるものもいる。これから彼らがどう行動していくかが、さらに重要となりそうだ。