東京都議選の投票前日になって「都民ファーストの会」の候補者の応援に駆け付け、自民党を失速に追い込んだ小池百合子東京都知事(68)。その自己演出力の高さを、あらためて政界に印象づけた。
自民党の二階俊博幹事長は7月8日、TBSのCS番組の収録現場で、こう語った。
「国会に戻ってこられるならば、それも大いに歓迎だ」
与党の最高実力者が送る秋波に小池都知事の“復帰”への注目が集まるが、政治評論家の有馬晴海さんはこう語る。
「都知事の職を投げ出して、今秋の衆院選に出馬すれば、当選はするでしょう。しかし自民党には彼女を嫌っている人間も多く、いま国会に戻っても彼女の立ち位置は非常に難しいものです。もし彼女に初の女性総理のチャンスが巡ってくるとすれば都知事の任期をきちんと務め上げた後の衆院選、つまり4年後だと思います。都知事時代の実績を引っ提げて国政に復帰すれば、“小池旋風”が再び起こる可能性があります」
小池都知事が“総理=ソウちゃん”と名付け、かわいがっていた愛犬は、6月1日に天国に旅立ったばかり。
都知事の自宅近くに住む支援者の女性によれば、
「ソウちゃんのお葬式は自宅で営んだそうです。ご自宅の前に見慣れないワゴン車が止まっていたのですが、それがペット葬儀社の移動火葬車だったのです。小池さんがソウちゃんの遺骨を拾い上げ、自宅の祭壇に安置しているそうで、その前で過ごすときも多いそうです」
小池都知事は7月9日の定例会見で、記者から国政復帰について質問された際には「頭の片隅にもない」と、否定している。
いま小池都知事が遺骨の前で思いを巡らせているのは、あくまでも“都民ファーストという理念”なのか、それとも愛犬に語り続けてきた“初の女性総理への願い”なのか。
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