5月2日にデビューした韓国の6人組ガールズグループ・LE SSERAFIM(ル セラフィム)。HKT48として日本でも活躍した宮脇咲良(24)もメンバーの一人で、デビューアルバムが初週売り上げ30万枚以上を突破するなど注目を集めていた。しかし20日、メンバーのキム・ガラム(16)が活動休止に追い込まれた。
「ガラムさんをめぐっては、デビュー前から学校内暴力やいじめの加害者だったとインターネット上で噂されており、19日には被害者だと主張するAさんが現れました。所属事務所は20日に声明を発表し、ガラムさんは中学1年生のときに校内のいじめ問題で処分されていたことを認めました」(前出・アイドルライター)
デビューからわずか3週間足らずでの活動休止に衝撃が走るなか、一部ではガラムに下されたという処分に注目が集まっている。
「ガラムさんが中学1年生のときに受けたというのは、学校暴力予防及び対策に関する法律第17条第1項第5号。具体的な内容は特別教育履修6時間、同条第9項による保護者特別教育履修5時間というものです」(前出・アイドルライター)
学校での暴力やいじめが社会問題となっている韓国では、学校暴力対策自治委員会が設置されているのだという。
「校内暴力などが起きるとこの委員会が処分を決定します。処分は9種類に分かれており、第1号は書面謝罪、2号は被害学生に対する接触・脅迫・報復行為の禁止、3号は学校内奉仕、4号は社会奉仕、5号は特別教育、6号は出席停止、7号はクラス変更、8号は転校。もっとも重い9号は退学処分となります」(全国紙記者)
日本のいじめ問題については2021年2月、北海道・旭川の女子中学生が凍死した状態で見つかった。この問題について、被害者が通っていた中学校の元校長がメディアの取材に対して「子供は失敗する存在です。そうやって成長していくんだし、それをしっかり乗り越えてかなきゃいけない」などと発言。加害者が守られるような風潮が疑問視されていた。
「日本ではいじめ加害者の児童や生徒に対して登校を制限する『出席停止』処分制度はありますが、手続きが煩雑なために活用実績は多くありませんでした。加害者が学校の敷地内に入らないように命じられる処分制度もこれから創設される見通しですが、日本は“いじめ被害者を守り、加害者を罰する方法が少ない”というのが現状です」(前出・全国紙記者)
それだけに今回、細かく区分された韓国の“いじめ処分制度”の先進性について指摘する声がSNS上であがった。
《しかしこの件で初めて知ったけど、韓国のいじめの捉え方が日本より厳しいのはびっくりだな》
《ガラム問題検索すると韓国のイジメはきちんと1〜9号まで可視化されていて加害者の処分も決まっていてイジメ対策進んでると感じた。日本も取り入れたらいいのに》
《ガラムの件、色々出てき始めたね。日本と韓国のいじめに対する処分の違いがはっきりして日本ってやっぱ被害者に厳しい国だなってすごく感じる》