プロゴルファー・大西葵選手(27)に帯同するキャディの大江順一氏が、ラウンド中にブチギレ。さらに、途中で職務放棄するというトラブルが6月23日に発生した。
事の発端は『女子ゴルフ アース・モンダミンカップ』の第1日目。各メディアによるとショットの対応を巡り、大西選手と大江氏の意見が対立。大江氏は大西選手の判断に納得がいかなかったため、声を荒げて“キレた”という。
「大江氏の怒りが収まることはなく、大西選手のバッグを放置しました。同伴選手のキャディがそのことに気づき、バッグを大西選手のもとへ持っていこうとしましたが、大江氏はこのことにも激怒していたそうです」(スポーツ雑誌編集)
JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)も“ブチギレ騒動”を重く受け止めているようだ。『日刊スポーツ』によると、JLPGAのトーナメント事業部は「選手や関係者に詳細なヒアリングを実施し、その後、大江氏の処分などを審議する」と明かしたという。
キャディがラウンド中に、キレるという“珍事”。そんな大江氏がトラブルを起こすのは、実は今回だけではない。さかのぼること7年前の‘15年4月、『フジサンケイレディス』で女性選手に“頭ナデナデ”をして問題視されたのだ。
「当時、大江氏がキャディを務めていた藤田光里選手(27)がプロ初優勝を果たしました。藤田選手は涙を流しながら大江氏の元へ。そして、彼の胸に飛び込みました。すると、大江氏は藤田選手を抱き締めて、頭を撫でたんです。そこで、JLPGAの協会相談役である樋口久子氏(76)は『キャディが選手を子供扱いしてはならない』と怒りを表明しました」(前出・スポーツ雑誌編集者)
さらに、その1ヵ月後にも事件が。大会中に、大江氏と藤田選手が口ゲンカをしたのだ。喧嘩の後、大江氏は業務をおざなりにするなど態度の悪さが浮き彫りに。同伴していたアマプレイヤーに不快感を与えたとし、大江氏は2週間の職務停止処分を受けている。
「JLPGAのトーナメント規定に『キャディは、いかなる時でもエチケットとマナーを守り、他のプレーヤーに対しても心くばりを忘れず、スポーツマンシップに違反するような言動をしてはならない』とあります。規定に違反した場合、罰則が与えられることにもなっているんです。頭ナデナデや口ゲンカといった問題行動が指摘されてきたにも拘らず、今回の“ブチギレ”もエチケットやマナーを守っているとは言い難いでしょう」(前出・スポーツ雑誌編集者)
ゴルフは紳士のスポーツと言われているが――。大江氏はいま、何を思うだろうか。